2018年2月25日日曜日

150冊!

最近のポーは本が大好き。赤ちゃん向けのストーリー性がないものから、一ページの文章がまぁまぁ長いものまで、色んな本を読みたがる。英語の本も日本語の本も両方好き。

うちにある本だけでは飽きてきたので、最近はよく図書館に足を運ぶ。近所の図書館はそれほど大きくはないのだが、ポートランド市を含んだマルトノマ群の管轄内の図書館からならどの本でも借りられる。読んでみたい本をインターネットでリクエストしておけば、数日後に最寄りの図書館の棚に届いている仕組みだ。

今日はリクエストしておいた本を取りに行ったのと、ついでに図書館内の本も物色したら借りて帰りたい本がどんどん増えていった。そういえば何冊まで借りていいんだろう。近くにいた図書館司書さん(librarian)に聞いた。

"How many books can we borrow at a time?"

"One hundred fifty!"

ウソー!!!一度に150冊も借りていいの?

"I don't recommend it, though."

「お勧めはしないけどね😉」と司書さんが笑いながら言った。確かに、持って帰るの大変だわなー。

これは冗談ではなくて、マルトノマ群の図書館は一度に150冊までの本を借りて良くて、DVDなら30枚、CDも30枚まで一度に借りていいそうだ。期間は21日で、期限前までにまた21日間延長することができるが、もし誰かがそのアイテムをリクエストして待っている場合は延長できない仕組みになっている。返却もマルトノマ群の20箇所以上ある図書館のどのロケーションに返してもOKだ。

アメリカはなんでも「規格外」が大きいけど、図書館システムもそうか。でもそんなに一度に本を読める人いるのかな。
10ヶ月頃の写真。この頃は本を「読む」というよりは「食べ」ていた😅

2018年2月23日金曜日

コストコへようこそ!

前回は、年々アメリカ人化している自分についての投稿をしたが、今日もちょっとそれに関わるお話。

もし日本にいながらアメリカ人になった気分を味わいたいという人がいたら、ぜひ足を運んで欲しいところがある。日本に数年前にオープンした倉庫型のお店Costco(コストコ−アメリカでは「コスコ」と発音する)!ディズニーランドに行くよりももっとリアルなアメリカン体験ができると思う。会員制だが、会員の人と同伴なら非会員の人もゲストとして入れる。ちなみにアメリカでは個人の年会費は60ドル。日本では4,400円だそうだ。

我が家は2年前から4人家族になったものの、デビ男は年間で合計4ヶ月以上は留守だし、Costocoの会員になる利益はあまりなさそうだよね・・・と自分に言い聞かせていたのだが、あのちょっとクレイジーな量の買い物をしてみたい💓というミーハー心に負けて、ついに去年の夏に会員になってしまった😅ちょうどその頃、会員になったら20ドル分のお買い物券がもらえるキャンペーンをやっていて、まんまと釣られてしまったのだ🎣

店舗は文字通り倉庫という感じでとにかくデカイ。当然ながらだいたいの店舗は郊外にあって、我が家から最寄りのCostcoは車で25分。店内に入る時は、なんとなく胸がドキドキする。その点ではディズニーランドと似ているかもしれない。ちょっと深呼吸をしなければならない。一旦入ると、簡単には出てこれない。なんせ広いから、子連れなら迷子にならないよう細心の注意が必要だ。それから前もって買い物のリストを作ってそれに集中しておかないと、目移りするものがたくさんあり、最後には放心状態になってしまいかねない。特に初心者はどこに何があるかわからないので、時間的心理的に余裕を持っていないと、体調を崩す可能性もある。そのくらい圧倒される雰囲気がCostcoにはある、と私は思う。

店内には天井に届くほどの高さに物が積み上げてある。入ってすぐは、テレビなどの電化製品、ヒーターやマッサージチェアもある。安いのか高いのかわからないような値段が付いている。それから、洋服、ソファなどの家具、そしてさらに奥に進むとワインやビール、それから生鮮食品が続き、ベーカリーコーナーが続いて、日用雑貨、食品などがある。

一つの物を買うのにとても勇気がいる。前回行った時は美味しそうなデニッシュがベーカリーコーナーにあって、一個食べてみたかったのだが、ひとパックに8個入り。賞味期限は翌日。値段は7ドルちょっとで一個あたりの値段はお得なのだが、買ってご近所さんに分けるか、無理やり期限内に食べるか・・・結局買わなかった。

肉や魚についてもひとパックの量が多いので、自宅に大きな冷凍庫が必要となる。野菜や果物も結局腐らせてしまいかねないので、ちょっと安くても買うのに躊躇してしまう。

食料品や日用雑貨の全体的な値段設定は、なかなか安いなと思うものもあれば、そうでもないものが混ざった感じだ。中には近所のスーパーの方が安いというものもある。例えばオーガニックの卵24個入りが6ドルちょい。我が家がよく利用するTrader Joe'sでは12個入りが4ドルなので、それに比べるとお得なのだが、最近近くにオープンした別のスーパーでは3ドルなので、そちらには負けている。

トイレットペーパーはどうだろう。Costcoのトイレットペーパーは柔らかくて好きなのだが、なんせ6個入りx5パック(19ドル)で売ってあるので、収納に困る。前回トイレットペーパーを買って帰った時は、なんとかベランダにあるクローゼットにぎりぎり押し込めることができたが、デビ男がクローゼットを開けるたびに雪崩が起きていた。

ということで、びっくりするようなお得なものははっきり言って売っていないのだ。でもせっかく会員なのだから、せっかくはるばるやってきたのだから、という思いからかショッピングカートは瞬く間にいっぱいになってしまう。当然出費もすごい💸

もし、家族がサザエさんちくらいの大家族で、Costcoにひと月に一回以上行くのならお得なのかもしれない。我が家のようにふた月に一回行くか行かないかくらいだと、却って損をしている気がする。もっと賢くてやりくり上手な人は、Costcoを最大限に活用する方法を知っているのだろうけど。そこまではいいやー。




2018年2月21日水曜日

郷に入れば・・・?

アメリカ住まいがだんだん長くなり、時々自分がアメリカ人のように振る舞うのに気付くことが最近よくある。

例えばジェスチャー。なんとなく自分のジェスチャーがアメリカ人風になってきているような・・・😱アメリカ人がやるみたいに、答えに窮した時に肩をすくめる仕草(shrug)をしたり(それに加えて両手を広げたら益々アメリカ人ぽいがそれはさすがに私もまだしない)、「呆れた」という時に目を上に回すような仕草(roll your eyes)をしたり。それをしている自分に気付くのならまだよいが、これがだんだん気付かなくなって、しかも周りの日本人の友達もそれを見て見ぬ振りして指摘してくれなくなったらどうしよう。

他にも、最近ではこんなことがあった。グラスを食洗機に入れようとしたら食洗機の前にテニスのラケットバッグが置いてあって(といっても置いたのは自分なのだが)邪魔だった。そこで何気なく足でラケットバックを横にずらした。

初めてアメリカに旅行した時、空港で入国審査の順番を待つ時に、列が前に進むたびにアメリカ人の多くが床に置いたバッグを持ち上げずに足で動かすのが、ちょっとしたカルチャーショックだったのを覚えている。

大切なラケットが入っているバッグを足で動かすなんて、テニスの神様ごめんなさい!

それから、別の例をあげると先日スーパーでの出来事。ショッピングカートに乗せたポーがショッピング開始早々にぐずり始めた。あやしても効果なし。スナックも持ち合わせてない。

よし、アメリカ人のやり方でやっちゃお。

カートに入れていたブルーベリーの容器を開けて一つ食べさせた。お、機嫌がなおったぞ。そう、このブルーベリー、まだ支払いを済ませていない。子連れのアメリカ人はよく、買い物の途中にまだ未払いの商品の封を開けて子供に食べさせている。いや、子連れだけではない。大人もスナック菓子やペットボトルの封を開けているのも見かける。もちろん、後でちゃんと払うのだが。

いくらお腹が空いているとはいえ、なんと辛抱の弱い人達なんだ、と上から目線で思っていた頃から数年が経ち、私もついにその仲間入りをしてしまったー!!!

ブルーベリーをもっとくれとポーがうるさいので、レジに並んだ時にはブルーベリーの容器が空っぽになってしまっていた😨レジのおばちゃんは何も言わず空っぽの容器をピッとスキャンしてゴミ箱にポン。

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止められないアメリカナイズの例を挙げるとキリがないのだが、最後にもう一つだけ。昨日ふと気がついたのだが、私はポーの血液型を知らない。確か生まれた時に血液検査の結果に書いてあったような気がする・・・という程度。

アメリカ人は血液型の話をしない。自分の血液型を知っているアメリカ人に会ったのは今まで一度か二度あるかな、くらい。デビ男も蘭も自分の血液型を知らない。

だから、日本人が血液型占いや性格・相性判断を熱狂的に信仰している話をするとアメリカ人は大抵びっくりする。

私も本来は血液型の話が大好きなのだけど。我が子の血液型を知らずにのほほーんと過ごせているのに驚きだ。今度ポートランド在住の日本人ママ達に聞いてみよう、

「自分の子供の血液型知ってる?」

2018年2月8日木曜日

お知らせ

いつもこのブログを読んで下さってありがとうございます。

「コメントの仕方がわかりにくい!」という声をちらっと耳にしたので、ブログの表示を英語から日本語に変えてみました。コメントどんどんお待ちしています!

これからも宜しくお願いします😊

2018年2月6日火曜日

蘭のバースデー

1月末で12歳になった蘭。

お誕生日には仲良しの友達を呼んでパーティーとスリープオーバー(お泊まり)をするのがここ数年の恒例になっている。

でも今年はちょっと特別。蘭が通うアクロバティッククラスの会場Echo Theaterを借りてパーティーをすることになったのだ。

Echo Theaterには、空中パフォーマンス用のブランコ、シルクなど、アクロバティックの道具がよりどりみどり。蘭は週2回放課後ここに通っているのだが、子供だけでなく大人も数多くの人がクラスを取っている。

去年の11月に蘭のチームのショーがここであったときに、ショーの最後にやる抽選のくじを売っていて、デビ男が大盤振る舞いで20ドル分もくじを買った。「そんなに買うな〜😠」と私は内心思っていたのだが、なんとその結果、一等賞の「会場をプレイベートで使える券」が当たったのだ🎊

2時間で先生のレッスン付き。買えば350ドルということで、当たった時は会場から「おー!!!」と歓声があがった。

蘭の誕生日が近づいていたので、ここ蘭のバースデーパーティーをしよう!ということに即決したのだった。

パーティーをするにあたって、準備することは本当に色々。まずは誰を呼ぶか。蘭は、今の学校で仲良しになった3人の女の子、去年まで通っていたフレンチスクールで仲良しだった4人の女の子、そして同じアパートで仲良しのファミリーを呼ぶことにした。今年はとても特別な会場を使えるので私はもっとたくさんの友達(なんならクラス全員とか)を呼べばいいのに、と思ったのだが、蘭には蘭の考えがあったようで、このメンバーがいいと迷いなく選んだ。

私の仕事はまずゲストの親にメールで招待状を送って出欠の確認。それから食べ物の準備。

子供のパーティーなのであまり食べ物に気を使う必要はなかったのだが、一つ問題が。ゲストのうち3人の女の子が食物アレルギーがあるらしい。

まず一人は小麦アレルギー。別の二人は小麦、乳製品、卵、大豆。

パーティーにはカップケーキを用意するつもりでいた。小麦も乳製品も卵も入っていないケーキかぁ。聞くだけで美味しくなさそう・・・。

いやいや、そこを美味しく作るのが私の役目だ!

と気合を入れて、ネット検索。あるある、いろんなケーキのレシピが見つかった。

材料も周辺のスーパーで手に入りそうなものばかりだ。小麦の入っていないグルテンフリーの粉、バターの代わりにマーガリン、牛乳の代わりに豆乳、いや、大豆アレルギーの子もいるから豆乳ではなくアーモンドミルクで代用。

パーティーは土曜の午後4時からなのだが、その日の朝他の用事で忙しいので、ケーキを始めもろもろの準備はほぼ前日にやるつもりだった。

夜、ポーが寝た後ケーキを焼き始める。この材料で作るカップケーキは初めて。なんだか緊張するなぁ。カップケーキはパーティーの一番のメインだからどうしても失敗したくない。お店ではこのすべてのアレルギーのものが入っていないのはまず売っていないので、「いざとなれば買えばいいか」というオプションもなし。

焼けたケーキを試食してみたが、うーん、やはり味はいまいち。でも限定的な材料で作った割には合格の味とすることにした。

フロスティング(ケーキに塗るクリームのこと)も作りたいところだが、直前に塗ったほうが良さそうだったので、これは当日、ポーのお昼寝の時間にやることに。パーティーの直前にやることになるからちょっと怖いけど。

片付けをしているとすっかり遅くなってしまった。

明日に備えてしっかり寝たいところだが、緊張してなかなか寝られない。ケーキのフロスティングがまだ終わっていないのがどうしても気になる。

と、目がギラギラしているところに、ちょっと胸騒ぎがした。

明日パーティーに来る予定のEちゃん。フレンチスクールの一年生からの友達だ。彼女が何種類かの食物アレルギーがあるのは長い付き合いなので知っていた。

あれ?待てよ。今日、牛乳の代わりに使ったアーモンドミルク。確か、Eちゃんはナッツの中で唯一アーモンドがダメなんじゃなかったっけ?

や、やばい!

Eちゃんのママからの過去のメールを検索してみると、アレルギーのリストを書いたものがあった。

小麦
乳製品

大豆
アーモンド

げげげー!!!


やっぱりアーモンド、ダメだったんだ。なんでよりによってアーモンドミルクを使っちゃったんだ。ココナッツミルクとかにすればよかった。アホすぎる😭

いや、でもフロスティングをする前に気付いただけでもましかな。というより、Eちゃんが食べてしまうという事態が避けられただけでもラッキーと思わなければ・・・。

とポジティブに考えようとしたが無理だった。隣で呑気にいびきをかいているデビ男にイラ💢かなりブルーになりながら最終的に眠りに落ちた。

翌日の朝。10時から用事があるので、その前に急いでケーキの作り直し開始。

すると・・・Eちゃんのママからテキストメッセージが届いた。

「Eが熱を出してしまいました。うつすといけないからパーティーは欠席させます。楽しみにしていたのに、ごめんなさい😢」

Oh, my god!!!


Eちゃんには悪いけど、「よかった!!!」

ということで、この件は意外な形で解決。

午後は、この日に限って極端にお昼寝が短かったポーの相手を デビ男にしてもらってフロスティング作りをした。ホイップクリームの代わりに、ココナッツクリームを使用。クリームはなかなか美味しくできたのでよかった。これを昨晩作ったカップケーキに塗って出来上がり。

パーティー本番。みんな本当に楽しそう!先生も楽しい人で、蘭のお友達を手取り足取り教えてくれていた。そしてみんなマスターするのが早い!さすが、若いっていいな。ポーとお友達(同じく1歳)のA君までがブランコをさせてもらった。実はここは赤ちゃん用のアクロバティッククラスもあるのだ。あまりに二人が楽しそうなので、Aくんママと話して、近々赤ちゃんクラスを取ることに😊
ポーはブランコがお気に入り

デビ男までが挑戦



パーティーもクライマックスにさしかかり、いよいよ例のカップケーキの出番。蘭の友達のうち二人が

「私たちは食べられないね。」と話しているのが聞こえた。すると蘭が

「このケーキはみんな食べられるよ!」

「ほんとにー?!嬉しい!!!」

みんなの笑顔が見られて私も満足。そして「美味しい」と2個目を食べる子たち。ちょっとびっくりした。パーティーの雰囲気で美味しさが増したのに違いない😅

何はともあれ、無事にパーティーが終了してホッとしただった。