2017年12月26日火曜日

家族写真がない!

今年も年賀状作りの季節がやってきた。

毎年毎年、取りかかる時期が少しずつ遅くなってきている。アメリカ人は年賀状ではなくクリスマスカードを送るの普通で、段取りが良い人からはだいたい12月15日〜24日の間に届いて、25日以降に届く人も少数ながらいる。

デビ男はクリスマスカードやらには全く興味無しなので、これはもっぱら私の仕事。去年も取り掛かりが遅く、アメリカ在住の人向けへもクリスマスを過ぎてしまったし、今年は年も明けてしまうかもしれない。

日本に年賀状を送るには、過去の経験からだと12月20日までに出せば、運がよければ元旦か遅くても3日には届く。それより遅いと、かなりずれ込む。もう今年は絶対にお正月には間に合わないので、旧暦のお正月に目標設定を変えた。

昔はカードは手作りしていたが、ポーが生まれてからは、インターネットで注文している。数ある中から好きなデザインを選んで、自分が使いたい写真をアップロードして、3〜5日後くらいに注文したカードが自宅に届く仕組みだ。

今年も同様にするつもりだったのだが、去年と違ったのはまず家族写真がない。一枚もない。ポーの写真はやたら多い。蘭とポーの写真はまぁまぁある。蘭とポーと私またはデビ男も何枚かあった。でも4人一緒のがない。

その原因は明らかで、お年頃の蘭ちゃんのせいだ。蘭はここ1年で写真をすごく嫌がるようになった。カメラを向ければすぐに逃げるか、隠れるか、変顔をするか。だから、内緒で素早く撮らなければならない。

例えば先日、デビ男のお母さんからのクリスマスプレゼントで、オレゴンバレエシアターに家族で「くるみ割り人形」を鑑賞に行った。東海岸に住むデビ男のお母さんはいつも写真を楽しみにしてくれているので、その日ちょっとお洒落をした家族みんなで写真を撮ろうとしたのだが、唯一撮れた写真でも蘭が舌をべーっと出していた。それでも構わずメールで送ったら、やはり

Is there any picture that she's not sticking her tongue out?

との返事だった😰この日は私も年賀状用の家族写真が撮れる最後のチャンスだと思っていたので残念。

ということで今年4人が揃った写真はこの2枚だけ。



両方とも(このブログにも何度か登場した)ミシェルがカナダからの帰りにフェリーで撮った写真。典型的な年賀状向けの家族写真ではないが、自然でいいかもしれない。というかこれしかないのだから仕方ない。上の写真は、ラブラブ夫婦の写真ではなく、デビ男が船酔いで気分が悪くなっている場面なのだが、なんとなく色合いが他の写真とマッチしていたのでこちらに決定。

来年は早めにとりかかるぞー!!!


2017年12月25日月曜日

我が家のクリスマス

クリスマスが近づくと、周辺ではプレゼントの話題がよく持ち上がる。日本ではクリスマスプレゼントの対象は子供がメイン。アメリカもそれは同じなのだが、アメリカではクリスマスに親戚一同が集まることも多く、そうした場合大人子供関係なく皆にプレゼントに揃えるのが習慣のようだ。

アメリカ人のクリスマスショッピングは、日本人が旅行に行った時のお土産の感覚はよく似ているなと思う。アメリカ人と話していると、「クリスマスショッピングを後回しにしすぎて最後慌ててヤケクソのまとめ買いをした」とか、「男性には何を買っていいかさっぱりわからないからいつも頭を悩ます」とか、「プレゼントを買うのが苦痛だからもうクリスマスに仮病を使おうかな」、とかネガティブな話の方が多い気がする。アメリカ人も義務感からプレゼントを買うのだな。

プレゼントの種類は本当に色んな物があるのだけど、よくアメリカ人はプレゼントの中に「ギフトレシート」というのを入れて、その人がプレゼントがなんらかの理由で気に入らなかった場合(例えば、サイズが合わなかったり、もうすでに持っている物と同じ物をもらった場合など)に同じお店で別の物と交換できるからだ。

クリスマスの日にプレゼントをみんなで開ける時は「わーステキ❤️」と喜んでおいて、翌日にはその品物が買われたお店に行って他の物と交換してもらうって、なんかちょっと失礼なような気もするのだが、そこはアメリカ人は気にしないようだ。実際、私は何年か前にクリスマスにデビ男のおばさんからかわいいパジャマをもらったのだが、若干サイズが小さすぎた。でもギフトレシートがあったおかげで、そのお店に行って自分のサイズのと交換してもらった。当然、そのパジャマの値段がわかってしまうのだが、そこもアメリカ人は気にしないのだろう。


我が家においては、今年のクリスマスはどこにも行かなかったので、家族だけの静かなクリスマス。子供達に東海岸と日本のおじいちゃんおばあちゃん達からの前もってプレゼントが届いていたので、蘭はクリスマスが楽しみで仕方がないようだった。

去年のクリスマスから蘭は「サンタはいないって知ってるよ」と言い始めたので、クリスマスプレゼントは本人からリクエストを聞くことにした。今年はポラロイドカメラが欲しいそうだ。ポーはこちらからリクエストを予測して、幼児が押すごっこ遊び用のベビーカーにすることにした。

蘭は12月に入ってからずっと暇さえあれば自分の部屋にこもって何か作っているようだった。秘密のプレゼントだから絶対に見たらダメと、かぐや姫のように私たちを入室禁止にしていた。

去年(2016年)のクリスマスは、蘭のママのうちでクリスマスイブに一緒にクリスマスディナーを食べて、プレゼントはディナーの後で一緒に開けた。日本でもアメリカでも、プレゼントはクリスマス(25日)の朝開けるのが慣例だが、ヨーロッパではクリスマスイブの夜、ディナーの後に開けるのが普通らしい(ヨーロッパでもイギリスでは最近アメリカ風に25日の朝プレゼントを開封する家族が主流らしい。ハリウッド映画の影響だ。)。蘭のママはスイス生まれのフランス人なので、いつもクリスマスはイブがメインで育ったそうだ。



蘭がまだ5歳くらいの時に、このヨーロッパ風のクリスマスを蘭のママのうちで一緒にしたことがある。まずディナーの後、私が蘭に本を読んであげるとベッドに連れて行って、ベッドで本を読んでいると、玄関の方から

Ho! Ho! Ho!


といかにもサンタっぽい声が聞こえてきた。その瞬間、蘭のママが慌てた様子でベッドルームに

「今、サンタがプレゼントを置いて行ったよ!!!」と入ってきた。蘭が慌てて起きあがって玄関に向かうが、サンタはもう行ってしまっていた・・・。

とちょっとした茶番劇の後、プレゼントの開封が始まるのだ。子供達が寝ている間にサンタが来てくれる日本やアメリカの方が、親はちょっと楽というか、サンタの正体が明かされるリスクは少ないと思う。蘭が8歳の時はクリスマスは山口の実家にいたので、私たちが就寝した後、両親の協力で玄関のクリスマスツリーにプレゼントを置いてもらった。それでさえ、プレゼントを倉庫に隠したり、タイミングを両親と話し合ったりなかなかの工夫がいる出来事だったのに、ヨーロッパの親たちは、より細やかな戦略を練らなくてはいけないから大変だろう。

ポーはこれから少しずつクリスマスを理解するようになる。我が家はやっぱり日本式にしたいな。

ちなみに今年のクリスマスイブも、去年と同様に蘭のママのうちで穏やかに過ごした。ディナーの後、プレゼントを一つ一つ開けた。蘭からの秘密のプレゼントは手作りのクッションだった。とても特別だ。蘭もポーもそれぞれのプレゼントを気に入ったようで安心した。

来年も健康でよい一年になりますように。

2017年12月8日金曜日

青春!

12月に入り、蘭の学校の学期末が近づくに連れ、学校や習い事関連のイベントが色々とあった。目玉の一つは学校のダンスの発表会。

蘭の中学校は公立学校の中でもちょっと特殊でアートを専門にした学校。音楽、美術、文学にとりわけ力を入れている。学校が始まってすぐの課題は、自分のロッカーのデザインを考案することだった。新入生は自分のロッカーを自分のデザインしたものに塗り変えるのがこの学校の伝統なのだ。

そして体育は陸上や球技などはせずにダンスのみ。ジャズダンス、バレエ、タップダンスと色々とある。蘭は発表会ではタップダンスをした。

デビ男はこの日に限ってカリフォルニアで仕事が入っていたので、7時からのショーにポーと二人で見に行った。大勢の親やおじいちゃんおばあちゃんで客席はいっぱいだ。

私も個人的にこのショーをとても楽しみにしていた。いつも練習に励んでいる蘭の晴れ舞台(というほどではないと蘭は言っていたけど)だからというのもあるけど、このダンスの練習を通じて、蘭がこの学校が好きになっていくのを私も強く感じていたからだ。いつかの投稿「🎃トリックオアトリート👻卒業か?!」の中で書いたが、蘭は中学校という新しい土壌に馴染むのにちょっと時間がかかっているようだった。それが最近になって、何人かの特定の友達の話をよくするようになったし、学校に行くのが前より楽しみなようだった。

この学校は、いじめをしないこと、させないこと、マイノリティーの子供(有色人種の子、障害を持った子、性的マイノリティーの子)をサポートすることにとても力を入れていて、蘭はLGBTQ(性的マイノリティー)の問題にとりわけ関心を持っているようだ。

ダンスのクラスでは、練習が始まる時にみんなで円になって、心の中にある言葉を思い思いに叫ぶそう。蘭が言うには、ある日の練習では一人が「ゲイ!」と叫び、みんなが 一斉に歓声をあげ、それを気に「レズビアン!」「トランス!」と次々に性的マイノリティーの人たちのことを誰かが叫んでは皆で歓声をあげて「祝福」したそうだ。「Black Lives Matter!」(「黒人の命も大切だ」というスローガン)と叫んだ子もいたそう。そのクラスにいたマイノリティーの子は、さぞパワーをもらったことだろう。

「そんな話聞いたら涙が出そう。本当に素敵な学校だね。」と言うと

"I know!  I LOVE my school!!"

と答えた蘭。まさしく青春しているという感じで彼女の目はキラキラ輝いていた。

その蘭との会話があったから、発表会で踊る子供たちを見ると、感動せずにはいられなかった。黒人の子、アジア系の子、ラテン系の子、ダンスの振り付けを間違える子、ぽっちゃりした子、障害があってダンスのスピードに追いつけない子、ちょっと自信がなさそうな子、できればダンスなんてしたくないなぁと思ってそうな子、ステージの上のすべての子供たちに、観客席から割れんばかりの拍手喝采が送られた。


2017年11月29日水曜日

カナダ珍道中DAY5

いよいよ念願のビクトリアにやってきた。何度訪れても美しい街。夏が一番きれいらしいけど、クリスマスの時期もライトアップがあるので素敵。

前日、チャイナタウンのすぐそばにあるスワンズというホテルに着いた時はとても感動した。バンクーバーの殺風景なアパートから一転、ヨーロピアンスタイルの素敵なスイートルーム。柔らかい絨毯の部屋に小さな可愛らしいキッチンとリビング。リビングには心地よいソファと暖炉(実際は電気ヒーターだけど見かけは本物の暖炉のよう)、バスルームも素敵。2階にベッドルームが二つあって、私たち家族が一部屋、もう一部屋をクレアとミシェルが使った。サムは同じホテルに部屋がなかったので、そこから歩いて1、2分のところの別のホテルに部屋を予約したらしい。

ここに3晩泊まれるなんて嬉しいねー!と蘭と大盛り上がり。バンクーバーと順序が逆じゃなくて本当によかった。

ビクトリアでは何をしよう。デビ男のコンサートが一つ入っているが、それ以外の予定は何もなし。行動派のクレアはホテルのフロントでもらったガイドブックを吟味している。

「私、ホエールウォッチングがしたい!」

クレアが言った。「蘭、あなた私と一緒に来なさい、お金は私が出すから。」

蘭はちょっと困った顔をしている。去年の蘭なら「私も行きたーい!!!」と言ったと思うのだが、さすがお年頃のお姉さん。

「うーん、私はいい。」

デビ男はホエールウォッチングはしたことあるし、一人150ドルもするから無理と言うし、私は船が怖い。

「明日まで考えといて。」

とクレアは言った。

今日もあいにくの雨。クレアはその辺の散策と、クリスマスショッピングをすると言って一人で出かけた。ミシェルは体調を崩して、何も食べずに部屋で横になっていた。ハウスゲスト到着後ずっとホスト役で忙しいデビ男は仕事のメールがたまりまくっているようで、パソコンに向かいたいそう。ということで私と蘭とポーは、市バスに乗って冒険することにした。

ポーはバスが大好き。とにかくバスを見ると興奮して手を振る。目の前に停まれば乗ろうとする。ビクトリアのバスはどんな感じかな。

市役所にバス停があるというのでそこまで歩いて向かう。チャイナタウンの中を通り抜けると、その歴史が少し垣間見えた。1858年に金山が見つかったのを機に、ビクトリアにカリフォルニアと中国本土からの移民が急増したそうだ。アメリカと全く同じだが、カナダでも鉄道建設のために中国系移民たちは過酷な労働に携わったが、その後1885年に中国系移民排斥法が成立した。2014年のあるブリティッシュコロンビア群は正式に謝罪し、その謝罪文が彫られた石碑が、ビクトリア市役所のそばの広場にあった。


市役所のある大通りに出るとすぐにわかったのだが、ビクトリアには2階建て(double-decker bus)の市バスがある。もちろん普通の1階建てバスもあるが、特に目的地がない私たちは、普通のバスを幾つか見送って、敢えて2階建バスに乗った。
ビクトリアの街をバスの2階から見物。あいにくの雨だが、高い場所から街が見下ろせるのは気分がいい。観光用の赤い2階建バスに乗れば(一人50ドル)、市内の観光地をガイド付きで回れるのだが、我が家は市バスで😅最初ははしゃいでいたポーもしばらくすると眠くなってしまったので、バスを降りて、今度は道路の反対側から同じ路線のバスに乗った。ポーのお昼寝のためにホテルに戻ることにした。

ポーが寝た後は、今度は蘭と二人でSilk Roadという素敵なお茶屋さんに行った。すべてのお茶がオーガニックらしく、とにかく種類が豊富で迷ってしまう。幾つかお茶を試飲させてもらって、蘭が一番気に入ったのを買って帰ってホテルで飲むことにした。

あまり観光はできなかったけど、暖炉の前でリラックスしながら、美味しいお茶をいただく贅沢な時間。

さて、蘭はホエールウォッチングに明日行くんだろうか。



2017年11月28日火曜日

カナダ珍道中DAY4

朝起きると、昨日体調を崩していたクレアはすでに元気になっていた。ビクトリアへの出発までの予定を聞かれたので、例のショッピングモールへ戻ることを話したら、その蘭が買いたいと言っている私とお揃いのスウェットシャツを、ぜひ彼女からのクリスマスプレゼントにしたいと言う。蘭はこちらから何か買ってあげると言っても遠慮して何もいらないと言いそうだから、内緒で買いたいとのこと。確かにそれは当たっているかも。

今日もあいにくの雨。チェックアウトの時間は11時。先に荷物をまとめて3人でまたモールへ向かった。

ほぼ開店同時に行ったのもあってモールが閑散としている。Forever 21のお店に入ると、蘭は一目散に消えていった。今日は彼女の気合がちょっと違う。昨日何も買わなかったのがよっぽど消化不良だったのだろう。蘭は例のスウェットシャツの場所を知らないので、私はそそくさとクレアをその陳列棚に連れて行った。やはり黄色が一枚残っていて、Mサイズだった。

広げてみるとやっぱり蘭には大き過ぎるのが一目瞭然だった。クレアは「大きいだろうけど、蘭がこのデザインが好きなんだからこれを買うわ。もしあの子が着ないといったらあなたが着ればいいんだし。」と言ってレジに向かった。クレアはパッと決断してパッと行動する人だ。

念のためレジの人にSサイズがないか聞いてみた。コンビューターで在庫を検索してもらうと、Sサイズが一枚残っているはずだという。この広い店内のどこかに紛れてしまっているらしい。

この店員さんはとても親切で、お客も少ないのもあってかずいぶん熱心に探してくれた。私も一緒に探したが、どうしても見つからない。

クレアはもう諦めようと言ってレジで支払いを済ませた。ちょっとぶかぶかだけど、蘭が気に入ってくれるといいねと二人で話しながら店内をうろうろしていた時、あれ???

あのスウェットシャツ!

私が昨日買ったのと全く同じグレーのスウェットシャツを、マネキンが着ているではないか!

「すみません!」

そばにいたお店の人に声をかけて、サイズを確認してもらった。

「Sサイズです。」

クレアと私は目を合わせた。やったー!!!蘭も元々グレーの方が欲しそうだったから、完璧だ。

と、二人で騒いでいるとひょっこり、蘭が現れた。

「どうしたの?」

そこで、私たちはもう秘密にすることもないかなと一部始終を説明した。すると蘭が

「黄色のSサイズが見つからなかったのには訳があるよ。ほら。」

なんと蘭が黄色のSサイズのスウェットを手にしていた。なーんだ、ないはずだ。お店の人も

「これで謎が解けた。」

と言って笑った。

蘭はお店に入ってすぐにそれが見つかったので試着したが、色が微妙で買うかどうか迷っていたそう。

グレーのSサイズが見つかって、蘭も嬉しそうだが、クレアにそれを買わせるのには躊躇しているようだった。

「もうお金を払ったから、ダメと言っても遅いよ。」

そうクレアが言うと「ありがとう」と言って蘭がクレアにハグした。クレアもすごく嬉しそうだった。

黄色のMサイズとグレーのSサイズを交換してもらって一件落着!蘭は他にも、見るだけでお腹が冷えそうな裾がかなり短いシャツを2枚ほど自分のお小遣いで買った。学校のダンスクラスで着るそうだ。今日は収穫ありだったので本人も満足げ。

さて、今回の旅行の一番楽しみにしているビクトリアにいざ出発だ!



2017年11月27日月曜日

カナダ珍道中DAY3

バンクーバーに到着した前夜から泊まったのは、ホテルというよりは2ベッドルームのアパート。私たち家族と、クレア、ミシェルが同じユニット、サムは自分自身の部屋を予約した。

ナビで目的地に着いた時にとてもモダンで新しい建物があったので、一瞬そこに泊まるのかと思って、蘭と一緒に「わぁ!」と喜んだら、私たちが泊まるのはそのすぐ隣のかなり古〜い建物で「がくっ」。部屋の中は最近補修したのだろう、床や壁は綺麗だった。キッチンもあるので、もし料理をしたければできる。ここに泊まるのはふた晩の予定だ。

この日の朝はあいにくひどい雨。みんなで雨の中を歩いて出かけて、カフェで簡単な朝食を取った。宿泊先にはキッチンがあるし、外食が続いているので、何か食材を買おうという話になったが、スーパーマーケットのようなものは全く見当たらない。

カフェの人に聞くとスーパーマーケットが近くにあるというので向かった。入ってみると、そこはショッピングモールだった。ショッピングモールの中にスーパーマーケットが入っているようだ。そのショッピングモールがやたらデカく、とりあえずポートランドでは見たことのないメガサイズでびっくりした。

やっとモール内のスーパーマーケットにたどり着くと、そのマーケットも相当デカい。デビ男は、私たちが買い物をしている間、ポーとエスカレーターに乗って遊んでいることにした。ポーの中で今、エスカレーターに乗るのがブームなのだ。ミシェルもそのお店に入る気になれないようで、その辺に座って彼女の「宿題」である英語での作詞をするという。

ということで、クレアとサムと蘭と私でお店に入ったのだが、とにかく一旦はぐれたらもう2度と会えないくらいにデカい。クレアがそれぞれ買い物して入り口のところで会おうと提案した。

蘭と色々と見て回ったが、お店のデカさだけでなく、商品一つ一つのサイズもアメリカ顔負けの物が多いことに気がついた。例えばマーガリンはティッシュペーパーの箱くらいの容器で売られている。業務用の人が買うのだろうか。牛乳もそれはそれは種類がたくさんあり、乳製品セクションに牛乳があるというよりは、牛乳セクション、チーズセクション、ヨーグルトセクションと分けられていた。

まさかカナダでアメリカンサイズを凌ぐスーパーマーケットに出会うとは思わなかった。その一方で野菜や果物はあまり新鮮ではなく、オーガニックのセクションはほぼ皆無だった。

結局雰囲気に圧倒されただけで買いたいなぁと思うものが見つからず、私と蘭は入り口へ戻った。サムもそのうちやってきて、「オーガニックのチョコレートがなくて残念」と言っている。彼が住むコペンハーゲンではオーガニックのものが普通に揃うそうだ。ポートランドもそうだ。バンクーバーもポートランドと似ていると思っていたのでちょっと意外だった。

クレアがなかなか戻ってこない。デビ男もミシェルもクレアを見ていないという。デビ男はクレアははぐれても一人で行動できる人だから心配いらないというので、それ以上は待たないことにした。その後しばらくしてからデビ男にクレアからメールが届いた。体調が悪くなってホテルに戻ったそうだ。デンマークにここまでのサイズのショッピングモールはないだろうから、体調が悪くなるのも納得できる。サムも一刻も早く屋外へ脱出したそうで、一人で雨の中を散策しに行った。

アメリカ住まいの私たち家族はこの毒々しく光るショッピングモールへの免疫力が強いのか、もうちょっと長く滞在できそうだ😅

というのも今日は蘭が観光ではなくショッピングをしたいと言ったので、デビ男のコンサートの時間まではここで買い物をすることにしたのだ。

モール内をうろうろしたが、アメリカでも見かけるお店が多い。人出もすごく多く、モール内を一周するだけでも1時間はかかってしまった。そのうちお腹が空いたので、ランチ。蘭はForever 21というお店が見たいという。ポートランドにも数件ある、若者向けのショップだ。もうすぐ12歳の蘭、もう子供服のお店は卒業ってことか。しかも自分のお小遣いで服を買いたいというので、蘭が持っていたUSドルと、デビ男が持っていたカナダドルとを交換。

ミシェルはランチ後ホテルに戻っていき、デビ男と私は蘭が店内を見ている間、交代でポーと遊んでいた。ちょうどお店の前にエスカーレーターがあったのでそこを登っては降り、登っては降り。30往復くらいはしたのではないだろうか。

1時間経っても、まだ蘭は出てこない。そのうち、デビ男がコンーサート会場に行く時間が近づいてきたので、私は店内に蘭を探しに行った。

店内もかなり広くしかも1階と2階がある。試着室に行くと蘭がいた。何着か試着しているようだ。お店の外で待っているから買ったらすぐ出てくるように伝えた後、私はお店を出ようとした。そのとき、とってもかわいいスウェットシャツに目が行った。いつもの私なら買い物にすっごく時間がかかり、お店で2時間吟味したのに結局何も買わず家族から失笑されることもあるのだが、今日は違った。このスウェットシャツにビビッときた。お店の人に聞いたらこの色はサイズはLサイズ一枚しか残っていないという。黄色だとMがあると言われたが、グレーの方がよかったのでお買い上げ!日頃、頑張っている自分にご褒美😁

とにかく決めるのが早かった自分に驚いた。迷う時間がないときの方が決断力が増してよいのかも。

やっと蘭がお店から出てきた。

あれ?手ぶら???もしかして何も買わなかったの?!

「欲しいものがなかった。」

マジかー!!!いつもの私と同じパターンだ。デビ男もちょっと呆れ顔。私に「誰の影響だろう?」とニヤニヤしながら耳打ちした 。

ホテルに帰ってから例のスウェットシャツを着てみると、Lなのに全然普通にぴったり😅蘭も試しに着てみたが、当然ぶっかぶか。

「私もこういうのが欲しかったなぁ。」

と蘭がぶつぶつ言っている。

「じゃ、明日また行ってみる?グレーはもうないけど黄色だったらMサイズがあるとお店の人が言っていたよ。」

蘭は黄色でもいいというから、翌日また例のド派手ショッピングモールに戻ることになった。お年頃の蘭ちゃんのためだ、仕方ない。

小柄の蘭にはMサイズでも大き過ぎるだろうなぁ・・・と少し気になりながらその夜は眠りについたのだった。





2017年11月26日日曜日

カナダ珍道中DAY2

今日はいよいよカナダはバンクーバーへ出発だ。

カナダ国境越えは私たち家族にとってはまさしく難関。デビ男は過去に反戦デモで歌ったことによる逮捕歴で移民局から目をつけられている。いつも他の人がスムーズにカナダ入りするのを横目に、私たちは車を移動させられ、降ろされて、別室で待たされる。その間車の中を隈なく物色される。

エベレットのホテルを出発する時間になった。また最初から荷物をバンに詰めなければならない。デビ男はこういうのにすごく慣れているので、彼に全部任せていたのだが、ふと、バンのトランクの底から紐が顔を出しているのに私は気がついた。

「何これ?」

興味本位で引っ張ってみた。

"Oh, my god!!!"

なんと、バンのトランクのそのまた下に大きなスペースが隠れていたのだ。

みんな大歓声!クレアは"You are a hero!!!"といって熱烈なハグとキスをし、ミシェルは私をひょいと抱えてその場をくるくるくるとすごい勢いで回転し始めた。相変わらずすごい飛んでいる。おかげで私は目が回った。

昨日よりもバンがだいぶスッキリした。少なくとも前が見えるようになった。

ルンルンで出発と思いきや、今度はくるくるミシェルのご機嫌が悪い。ポートランドからずっと運転席後ろの席に座っていたクレアが、ミシェルに助手席を譲るように言ったらしい。

ミシェルは助手席に座って綺麗な写真を撮ったり、デビ男からたくさん話を聞いたり、携帯を充電したりしたかったのだ。ミシェルが当然のごとく助手席に今朝も引き続き座ろうとしたのでクレアが「あんた代わりなさいよ」と言った模様。

すねてしまったミシェルは「助手席の方が脚が伸ばせると思っただろうけど実はこっちの方が足元が広いですよーだ。へへーんだ!」

とやはり小学4年生風に言った😅

実は出発前にクレアが私に言ったことがある。

「ミシェルはもういい大人だけど、あの子は何のルールもなく育ってきた。だから一緒にいてよくわかるの。周りの人の立場を考えない。あの子は面白い子で大好きだけど、もっと人生のガイダンスが必要。私は母親じゃないんだからそんなのは余計なお世話なのかもしれないけど。」

と。日頃から親しくしているクレアとミシェル。親しいからこそ、クレアにとってはミシェルの自由気ままな行動が時に目に余るらしく、機会があればそれを正してあげたいと思っているらしい。

確かに、まだ一緒にいて数日だけど、ご飯を作ったり片付けたりを手伝うのを見たことがない。我が家は赤ちゃんがいるのでなかなか予定通りに行動できないのだが、それにもちょっとフラストレーションが溜まっているように見えた。

だから、今回、助手席を譲るようにクレアが言ったのも、クレアが本当に助手席に乗りたかったというよりは、ミシェルに他の人のことも考えることを気づかせたかったからなのかもしれない。

ミシェルはふてくされて黙っているので、その横に座っているサムは後ろにいる私に話しかけてきた。

「さっきユーチューブで、ファミコンにこだわり続ける人の動画を見ていたんだ。」

と彼は語り始めた。その動画の人は最新のゲームが嫌いで、ファミコンがとにかく好きで好きでたまらないそうだ。サムもその人にとても共感できて、あの、ゲーム内のキャラクターの動きがすごーーーーーーくゆっくりな感じがたまらないらしい。ゲームだけでなく、映画も、DVDではその前にある他の映画の紹介も全部飛ばしてすぐに本編が見れるけど、昔のビデオテープはいつ本編が始まるかわからないから、飛ばさずにずっとそれを見る、その「間」がよかったと。今はすべてが便利すぎて、ちょっとでもパソコンが時間がかかるとすぐにイラっとする。

サム、オタクっぽーい。でも、初めて会った翌日にこんなことを語ってくれるところはかわいいと思った。

いよいよ国境に近づいてきた。ドキドキする。たくさんブースがあるが、どのオフィサーも顔つきが厳しい。

私たちの車が並んだブースには気むづかしい顔をした若い女性オフィサー。パスポートを全員分渡すと、私たちがどういう関係か聞いてきた。緊張した面持ちのデビ男は

「えーっと、妻に初めて会ったのは約10年前にテキサス州で・・・」と答え始めた。

すると、オフィサーがちょっと待って、と遮った。「詳しい馴れ初めまではいらないですよ。」とチャーミングな笑顔で言ったので、私たちもみんな同時に笑った。家族、スカンジナビアからの友達で旅行していること。コンサートが二つあることを伝えたら

「オッケー。楽しんできてください。」

とすんなりカナダ入りを認められた。WOW!!!絶対止められると思っていたのであまりのあっさりさに拍子抜け。でもよかったー。


2017年11月25日土曜日

カナダ珍道中DAY1

7人乗りのバンで蘭を学校まで迎えに行くと、他の子供達も「何事か」といった顔で私たちを見ていた。助手席に乗っているミシェルは赤髪のドレッドロックにサングラス、ビートルズが着ていたような赤い制服を纏っていてとにかく目立つ。

ミシェルは蘭とも初対面だが、クレアと蘭は蘭が4歳のときに家族でローロッパを旅したときに一度会っている。7年ぶりの再会でクレアはちょっとウルウルしていた。

さて、蘭がポーの横に座って、いよいよ出発だ。

シアトルまでかなり渋滞が予想されるので、到着は夜の9時くらいになるだろう。

しかもシアトルで、もう一人デビ男の友人をピックアップすることになっている。デンマーク人の青年サム。彼は数ヶ月前にお父さんが他界し、お父さんの遺産を受け継いだので、それを使ってお父さんの親戚を訪ねるのと、ちょっとした冒険を兼ねてアメリカを訪れているらしい。同じくデンマーク人のクレアもサムに会うのを楽しみにしているようだ。

すでにぎゅうぎゅう詰めのバンにもう一人旅人が加わって、スペースはどうなるんだろうと気になったが、特に誰も心配していないようだった😅

バンの中では、ゲスト達には申し訳なかったが、ポーが大好きなMusic TogetherというCDをずっとかけさせてもらった。ポーはとにかくこのMusic Togetherが流れていさえすれば車の中でハッピーでいてくれる。長時間の運転の場合は必ずこのCDを持っていくことにしていて、日本に行った時も持って行った。

ただ、ミュージシャンのミシェルにとってはこの子供向けのCDを3時間も繰り返し聴かされることは拷問に近かったようで、音楽を変えたいと言い始めた。でも案の定、変えるとすぐにポーが泣き始めてしまった。しかたなく元のCDへ戻す。すぐに泣き止んだ。ということで、ミシェルは仕方なくヘッドホンをして他の音楽を聴くことにしたらしい。

途中で何度か休憩して、やっとシアトルに着いた。ダウンタウンのホテルで待っていたサムと無事に合流。彼も当然スーツケースを持っていたので、バンは足が動かせないくらいにすし詰めになってしまった。

サムはとても物静かで、ちょっとオタクっぽい感じの人。クレアとミシェルとは正反対の雰囲気だ。これに更に賑やかな人が加わったらどうしようと私は本気で恐れていたので、サムのような人で本当に安心した。

シアトルからもう30分だけ運転して、エベレットという市のホテルに宿泊。3日ぶりに家族だけの時間とスペースが持てるのは嬉しい。

さて明日いよいよカナダの国境を超える。デビ男はカナダの国境を超える時、移民局の別室に呼ばれて最低一時間は待たされることが定番になっている。私たち家族もずっとその犠牲になっている。デビ男は過去に、カナダの反戦デモで歌って逮捕されたことがあるからだ。

今回はインターナショナルなチンドン屋みたいなグループで国境を超えるので、果たしてどうなるのだろうか。


2017年11月24日金曜日

ハウスゲストの到着

スカンジナビアからデビ男の友達が到着して3日目、私たちのロードトリップが始まる。7人乗りのバンをレンタルして最終目的地はバンクーバーアイランドのビクトリア。何度か行ったことはあるけど、とにかく綺麗な街だ。バンクーバーとビクトリアでデビ男のコンサートがあるので、それとバケーションを兼ねてみんなで旅行をするというわけだ。

友達の一人はデンマーク人のクレア。もうすぐ70歳だが元気モリモリ、笑い声がアパート全室に届きそうなくらい迫力のあるお母ちゃん的キャラ。デビ男とはもう15年以上の付き合いだ。もう一人はスウェーデン人のミシェル。デビ男の音楽仲間で、美人で才能あふれる将来有望なミュージシャンなのだが、性格はかなり自由奔放でいつもおちゃらけており、小学4年生的キャラ。

二人とも賑やかな上に背が高いので、存在感は満点。アパートはますます狭く感じる。いつも誰かが歌ったり楽器を弾いていてエキサイティングなのはいいのだが、私はだんだんちょっと静かなところへ籠りたい気分になった。

ポーも環境がガラッと変わったので、最初の二日間はなかなか私の側を離れられずずっとまとわりついた状態。お昼寝も短かかったり、夜たくさん起きたり、色んなところで影響が出た。

でもさすが児童心理学者のクレア。ポーのハートをすぐに掴んで、3日目にはクレアとポーだけで外に散歩にも行けるようになった。

金曜日に蘭の学校が終わる時間に合わせて、いざ出発!今日の目的地はシアトル。大きなバンだから、すごくスペースに余裕があるのかと思ったら、全員のスーツケースにギターが2本、ポーのベビーカー、一番後ろにポーと乗った私は前も見えないくらいにぎゅうぎゅう詰めのバンになってしまった。

このロードトリップ、いったいどんな具合になるのだろうか。

2017年11月20日月曜日

不思議なリス

アメリカに初めて来た時、そこらじゅうにいるかわいいリスに感動したものだった。友達とはしゃいでリスの写真を撮っていたら、通りすがりのアメリカ人が「リスがそんなに珍しい?」と不思議そうな顔で言ったのを覚えている。

今はもうここに長く住んでいるのでリスを見ても何とも思わなくなった。逆に日本から来た友達や両親がリスの写真を撮っていると、「リスがそんなに珍しい?」と思ってしまうから、我ながらアメリカナイズされ具合が甚だしい😱

アメリカでリスはカラスと同じくらいの頻度で見かける。木登りが好きで、どんぐりなどの木の実を大きな音をたてて食べている。たまに電柱にも登って電線の上をサーカスのように渡っているのも見かける。

人が近づこうとすると必ずトコトコトコと逃げていくのが普通なのだが、先日はとっても不思議なリスを見かけた。あちらの方から、近づいてきたのだ。まだ小さい子リスだった。

すごく至近距離まで来て、ポーの方を見ている。ポーはとっても嬉しそう。手を伸ばすとちょっと後ずさりしたけど、また後ろから付いてくる。




私たちは通りを渡って反対側に行った。するとそのリスもやっぱり付いてきた。常に1、2メートル後を追いかけてくる。

ポーが猿の帽子を被っているので、それで仲間と思って近づいてきたのかな。ママとはぐれたのかな。お腹が空いているのかな。

あんまりしつこく来るので、うちまで来られたらどうしようと考えていたところで、私たちと反対方向から女性が歩いてきた。するとそのリスはトコトコトコと今度はその女性を追いかけ始めた。ただの人懐っこいリスだったようだ😅

あれからあのリスはいったいどうなったんだろう。まだこの周辺にいるはず。また会いたいな〜。

2017年11月16日木曜日

外の顔

夫のデビ男がヨーロッパツアーから戻ってから、たった5日後にハウスゲストが到着する。デンマークから一人、スウェーデンから一人。どちらも女性で、デビ男の古くからの友人。一人は会ったことがあるし、もう一人も話をよく聞くので初めてのような気はしない。滞在は一人は2週間。もう一人は3週間。この狭いアパートが更に狭くなる。

ハウスゲストがどんな人であれ、自分の親や友達の場合以外はだいたいその数日前からちょっと憂鬱になる。うちは綺麗にしなくてはいけないし、ご飯も頑張って作らないといけない。おならも自由にできなくなる。

でも、それをデビ男に言うと嫌な気持ちになるかもしれないから、蘭(11歳)にちらっと愚痴ってみた。

私:「ハウスゲストが来る時ってどうもブルーになるんだよねぇ。まぁ、いつも終わってみれば楽しかったな、で済むから、今回もそうなるとは思うんだけど。」

蘭:"I know.  I feel the same way." ←最近の蘭は日本語をあまり話してくれない。

私:「え?蘭ちゃんは初めて会った人を相手に楽しく会話できるし、すごいなぁっていつも思ってるよ。」

蘭:"That's my outside face."

「あれは外の顔だよ」って。。。そ、そ、そ、そうだったのか。

蘭も初めて会った人の前で人見知りに感じても、それを隠して愛想よくしたり、周りが期待する答えを言ったりしているんだな。てっきり素でフレンドリーなのかと思ってたわ。また蘭の新たな一面を学んだ。でも一緒にこういう話ができるようになったのは嬉しいな。

デビ男の帰還

2ヶ月ぶりに夫のデビ男がヨーロッパツアーから帰ってきた。私とポーは9月初めに日本旅行があったので、実に2ヶ月半デビ男に会っていなかった。

久しぶりに家族全員が揃う!でも、一番の関心は、

「ポーはデビ男のことを覚えているのか?」

これは、私たち夫婦と蘭だけでなく、プレイグループの人達も、デビ男の両親もみんな興味あるようで、「空港でのポーの反応聞かせてね!」と言われた。

今回はデビ男の留守中あまりスカイプが出来ず、顔を見て話せたのは前半の2、3回。後半はまったく出来なかった。でも電話は3日に一回くらいした。電話の時は、スピーカーにしておいてポーにもデビ男の声が聞こえるようにしていた。いつも「パパだよ」と言っているとだんだん覚えて、デビ男の声が聞こえるとすぐ「パパ」と言うようになった。ただ、どこまで理解して「パパ」と言っているのかは不明。ちなみに「ママ」という言葉は

その日は退役軍人の日で蘭の学校も休みだったため、3人揃って空港に行くことが出来た。午前中はいつものプレイグループ。そのまま空港に向かった。車の中で「今からパパに会うよ。」というと「パパ」「パパ」と嬉しそうに繰り返していた。

でも、あとちょっとで空港に着くというところでポーは寝てしまった。12時頃だったのでお昼寝の時間にさしかかるところだった。しかたないから、抱っこ紐で抱っこして空港の国際線到着入り口へ。

ちょうどタイミングよくデビ男が出てきた。蘭もとっても嬉しそう。「ポーがまた大きくなっている!」とデビ男。いつも一緒にいるとわからないけど、2ヶ月半の成長度は大きいらしい。

みんなお腹が空いていたので、空港内でランチをすることにした。で、食べている最中に、もぞもぞとポーが起き始めてきた。

まず、目をゴシゴシしながら、ここはどこ?といった表情で周りをきょろきょろ。やっと目が完全に開いてきた頃に、目の前のデビ男に気がつく。

デビ男「ただいま、ポー。」

すごい笑顔で

「ダップ!」

「ダップ」とはポーがここ3ヶ月くらい言い続けている、私たちには何を意味するか不明の言葉だ。

「パパだよ。」と蘭が言うと、「パパ」「パパ」。デビ男に抱っこされると、しばらくの間顔をまじまじと見ていたが、また笑顔になった。

ちょー普通だ〜。

その夜も、ポーはパパにいっぱい遊んでもらって、おむつも替えてもらって、一緒にお風呂も入った。「ママじゃないといやだ」とか全くなく、この2ヶ月半の留守がなかったかのよう。デビ男はとっても安心した様子だった😊私もこれで羽が伸ばせる、うししし😁

その翌日、私がポーと二人で買い物に言った時のこと。レジのおじさんにポーが「パパ」「パパ」と言っている😅デビ男くらいの年齢の男性はみな「パパ」ってことなのかな?おじさんが「本当のパパに悪いからこのことは内緒だよ😉」とジョークを言った。「『パパ』ばかり言って『ママ』は全然言わないんですよ」と私が言うと、「そりゃそうだよ、ママの存在は当たり前すぎて言う必要性を全く感じないからだよ」と。なるほど〜。そういう風に捉えることにしようかな😁

2017年11月11日土曜日

「子供の好き嫌いはフランス式に治す?!」の記事を投稿しました。

「フランスの子どもは何でも食べる」というのは本当なの?French Kids Eat Everythingという本からは、フランス人の「食」に対する強いこだわりが見えてくる。日本と似ているところがたくさん、というのが率直な感想。それに比べるとアメリカは・・・😨😱💀

hipstermamajapan.comに投稿した記事、ぜひ読んでみてください。

 http://hipstermamajapan.com/2017/11/11/子供の好き嫌いはフランス式に治す?!/

2017年11月9日木曜日

ポーの定期検診


先日ポーの1歳半検診があった。実はこれまで行っていたお医者さんとは違うところに行った。

これまで何回か定期検診に行ったが、その度によく意味のわからないアンケートを受けさせられた。赤ちゃんに何が出来て、何が出来ないかを知るためのものなのだが、質問がやたらわかりにくいのだ。

例えば、15ヶ月(1歳3ヶ月)検診の時はこんな質問があった。

− あなたがお手本を見せた場合、あなたの赤ちゃんは手の届かないおもちゃをスプーンやスティックを使って取ることが出来ますか?

そんなのやったことないから出来るかどうかわからない。でも「わからない」の選択肢がないので「NO」かな?

− あなたの赤ちゃんは、鏡に映った自分におもちゃを差し出しますか?

これもやってるの見たことないから「NO」。というかこの質問はむしろ「NO」の方が正解じゃないだろうか?

と、悩みながら答えを記入していたら、ほぼ「NO」が全体を占めてしまった。ポーは普通15ヶ月の子が出来ることが出来てないのかぁと思った。

結果を集計したものを持って、年配の女性の保健師が部屋に入ってきた。

「ちょっと心配ですね。まぁ、今はグレーゾーンに言っていいでしょう。ただ、これらのことが次の検診までに出来なければ、専門家を紹介しなくてはなりません。」

は?あのヘンテコなアンケートで何がわかるの?

と、心の中で言った。

私は職場の保育園で色んな赤ちゃんを見てきたので、赤ちゃんの成長具合には大きな個人差があるというのをわかっている。それでも、やっぱりこん言い方をされては不安になった。

ポー君、1歳にして既に敷かれたレールから脱線気味なのね。

その日1日気分は晴れなかった。早速その週のプレイグループで他の親にその話をしてみた。すると、結構みんな似たような経験をしているのがわかった。

ある人は、赤ちゃんが1歳検診の時に絵本を見させられて、興味がなかったのかよそ見していたら、眼科の紹介状を書かれたらしい。

別の人は、1歳前の検診で赤ちゃんがまだ「ママ」「パパ」などの繰り返しの言葉が言えていないことを指摘され、「1歳の誕生日がデッドラインです。その日までに言えなければ専門家に診せてください。」と言われ、1歳の誕生日が来るのがとても怖かった、と(結局1歳の誕生日の前日に言えたらしい)。

そうか、お医者はみんなこんなにひどいことを新米の親に言っているのか。自分一人じゃないのがわかっただけでもちょっと気が楽になった。

そしてこの二人はその後、医者をすぐに変えたそう。で、私も変えるべきだとグループのみんなが言う。確かに検診での発言は気に食わなかったが、医者を変えるオプションは全く考えていなかった。さすがアメリカ。医者も選ぶ。気に入らなければ、変える。プレイグループの人のオススメで、かつ我が家から徒歩圏内というお医者さんの連絡先を聞き、早速予約を取った。

で、1歳半検診。そこでも、やっぱり似たようなアンケートはさせられて、ポーはコミュニケーションのカテゴリーでやはり「NO」が多かった。言葉が平均より遅いんだな。でも、お医者さんは、ポーはバイリンガルで育っているから、平均より遅いのは普通ですよ、とあまり気に留めてない様子だった。

アメリカでは最近はとにかく赤ちゃんのうちから発達障害などの兆候をキャッチしてなるべく早く対処するため、こうしたアンケートを検診のたびにさせるようだ。でも、「グレーゾーン」とか「デッドライン」とか、親を不必要に不安にさせるような言い方はやめてほしいものだ。


2017年11月5日日曜日

ポートランドの「イクメン」達

毎週金曜日の午前はポーのプレイグループ。同じくらいの月齢の赤ちゃん数人が集まって遊ぶ。親はその様子を見守る。

一般的にプレイグループはママが仕切っていることが多いと思うが、このグループの発起人はパパ。今週は6人の赤ちゃんの参加者のうち、ママが3人パパが3人だった。ちなみにママは私も含めて日本人二人、ドイツ人一人、パパは全員アメリカ人。

グループ発起人のSさんは、私の夫デビ男の古くからの友達。Sさんの赤ちゃんはポーより4ヶ月早く生まれた。Sさんはフリーランスのウェブデザイナーで自宅で仕事をしているため、時間はフレキシブル。赤ちゃんの面倒は主に彼が見ているそうだ。

もう一人のパパDさんは、奥さんがフルタイムで働いていて、Dさんが専業主夫として赤ちゃんのお世話をしているそう。奥さんはたまに一週間程度の出張があるようで、その間赤ちゃんと二人きり。よく頑張っているなと思う。

今日初めてプレイグループに参加したパパPさんは、奥さんとだいたい半分くらいで仕事と育児の時間を分け合っているそうだ。

SさんDさんとは、プレイグループだけではなくて、近所の公園に一緒に行ったり、動物園やチルドレンズミュージアムに一緒に行ったりすることもある。

お陰で私もママ友だけでなくパパ友ができた。パパの視点というのは、ママと違う点もあって「なるほど〜」と参考になる。しかもSさんもDさんも、赤ちゃんのプレイエリアがあるカフェの情報や、図書館のストーリータイムの情報に詳しくて、私は教えてもらってばかり😅

あと、プレイグループのママ友同士でありがちな「ちょっと聞いてよ〜、うちの旦那がさ〜😤」といった会話はパパ友とはしないし、パパ友の方も「ちょっと聞いてよ、うちの嫁がさ〜」とは言って来ない。だから、付き合いが煩わしくないというのもある。

デビ男もツアーがないときは、時々プレイグループにポーを連れて行っている。そうするとパパ計4人。パパの方が多いプレイグループは、結構画期的かも👍


2017年11月4日土曜日

パスでの出来事

バスに乗ると、色んな人に出会い、色んなシーンに遭遇する。

この日の午後はバスがやけに混んでいて、座席が空いてなかったので、私はベビーカーに乗ったポーと運転席のすぐ後ろあたりに陣取った。乗客と対面しているポーは、そばの黒人のおじさんにあやしてもらってご機嫌だった。

自分たちが降りるバス停の二つ手前くらいで、中年の男女が乗ってきた。知り合い同士なのか、お喋りしながらバスに乗り込む。

男性の方は足早に最後尾の座席へ。女性は重そうなカバンを抱えて、その後を着いていく。

"Ma'am!"


運転手が大きな声で叫んだ。ちなみにma'amとはお母さんのことじゃなくて女性を呼ぶときの敬称。

その女性がバスの真ん中あたりで「私?」といったキョトンとした表情で振り返った。

"Yes, I am talking to you!"


そう言うと運転手は人差し指でこちらへ戻って来いと鏡越しに合図した。

バスの中に緊張が走った。シーンと静まりかえる中、女性は重い足取りで前方へ戻ってきた。女性の顔をジロジロ見ている乗客もいる。

バスの乗客みんなが同じことを考えていただろう。この女性は恐らく運賃をごまかそうとしたのだ。

運転手によっては、バスのチケットの日時を注意深くチェックしない人もいる。ただ、この運転手はそうじゃなかった。

女性は分厚いカバンの中から小銭を集めている様子だった。でも時間がかかっている。運賃は2ドル50セント。日本円で約250円。この女性が持ち合わせてないのなら、バスを降ろされてしまう。私は自分の財布からすぐにお金を出すべきかどうか考えるうちに、胸がドキドキしてきた。

ふと座席の方を見たら、さっきの黒人のおじさんがカバンの中から小銭を集めている。それから若い白人のお兄さんも同様に小銭をポケットから出そうとしていた。その女性を助けるためだ。

やっぱりそれでいいんだ。私も財布を出そうとした瞬間に、その女性が一緒に乗ってきた知り合いらしき男性に向かって叫んだ。

"Hey, do you have a quarter?!"

quarter(クオーター)は25セントコインのこと。あと25セント足りないようだ。私はちょうどジーンズのポケットにクオーターが一枚入っているのに気が付いて、それをパッと差し出した。

女性:"Are you sure?"

私:"Of course."

女性がバスの運賃箱にそれを入れると、やっとバスの運転手はまた運転を再開した。女性が私の横を通るときに

"Thank you so much."

と言ってくれた。笑顔のその目は少し潤んで、悲しそうに見えた。

確かにこの女性はルールを破ろうとした。でも誰が好き好んで、たかが2ドル50セントを節約するためにわざわざみんなの晒し者になるようなリスクを犯すだろうか。きっと生活が困窮しているのだろう。

この街には大金持ちもホームレスもいる。リムジンで高級レストランに横付けする人もいれば、バス賃さえままならない人もいる。この街の現実を目の当たりにした出来事だった。


2017年11月2日木曜日

雨の動物園

雨の日も雪の日も外で遊ばせる!

をモットーにしていたら、風邪を引かせてしまった。。。ポーはあまり風邪を引かないので少々は大丈夫と思っていたけど、10月の冷たい雨は少々こたえたよう。

ここ数日は暖かい日が続いたので、まだ鼻を垂らしていたポーだけどお外でも遊べた。

でも今日は雨がしとしと。気温も低い。天気予報を見たら一日中雨マーク☔️さて、どうするか。いつもポーは朝ごはんを食べてしばらくすると靴を持ってきて、「お外に出たい」アピールをする。いつも行く公園の遊具も濡れているから今日は無理だな。

じゃ、今日はバスの旅をしよう!

と思い立ってバスでダウンタウンまで出ることにした。ポーはバスがとにかく大好きなのだ。

また風邪を引いたらいけないから、とたくさん着込んでバス停に向かっていると、今度は急に晴れ間がのぞいてきた。よーし、今日は思い切ってOregon Zooまで行っちゃおう!

動物園へはダウンタウンでバスから路面電車に乗り換えれば行ける。車ならうちから20分、バスと電車なら50分かかるけど、バスと電車の方が喜ぶし、環境にもいい。運賃も駐車場代とだいたい同じくらい。


動物園に着くと、また雨がパラパラし始めた。園内は屋内から動物が見れる箇所がたくさんあるので雨宿りは心配ない。それにしても今日は平日&雨とあってガラガラ。その分、いつも窮屈な人気スポットでも動物がゆっくり見られる。

ライオンも雨宿りしていてこんな近くにー!!!


ポーも興奮気味に

「わん!」


ライオンが一瞬「は〜?」みたいな顔でこちらを見た。「すみません、『がおー』も一応教えているんですよ。。。😓」

次はコヨーテ。

おぉ!餌やりがなんかエグい。隣にいた3歳くらいの男の子が、「ママ、あの餌は人間?」と聞いていた😅シュールな3歳児😁それかハロウィン気分がまだ残っているのかな💀

ランチで入ったカフェテリアもガラガラ。なんか、雨の日の動物園いいなぁ。

予想以上に楽しんでしまって、歩き疲れたポーも最後はベビーカーにすんなり乗ってくれた。いつもは遅くても1時にはお昼寝をするのに、気がついたらもうすぐ2時。

と、時計を見ていたらすでに寝ていた😯


帰りの電車とバスもぐっすり眠っていたポー。雨の日の過ごし方としては満点だった😊

でも明日も明後日もその次もずっと雨の予報なんだよな。。。😱


2017年11月1日水曜日

🎃トリックオアトリート👻卒業か?!

先日の投稿「もうすぐハロウィン」にも書いたが、今年はハロウィンに盛り上がりに欠けていた蘭。仮装もしないと言っている。このままハロウィンという楽しいイベントから卒業しちゃうの?

ところが!

日曜日の夜に、ご近所さんからハロウィンパーティー兼トリックオアトリート(「キャンディーくれないといたずらするぞ」と言ってご近所を回ること)への招待メールが届いた。これで風向きは変わった。このパーティーには同年代の顔見知りの子供ががたくさん来るようだし、蘭も速攻で「行きたい!」という返事。

「それなら仮装しないとね。手作りする時間はないから、明日の放課後にお店に買いに行こうか。」

と聞いたら

「いや、この小人ハットがあるから小人になる。」

実は同じ日の夕方、ポーのプレイグループのメンバーでハロウィンパーティーがあった。ポーの衣装もまったく考えていなかったので、即席で小人の帽子を作ることにして、蘭も自分の帽子を一緒に作った。私は何年か前に作ったやつがあったので、それで3人お揃いで小人の帽子を被って参加。といってもポーはその帽子を嫌がって、一瞬だけかぶせて写真だけでも、と思ったが、すぐに取ってしまい無理だった😓


そのパーティーは赤ちゃん中心だったので、パーティー主催者のおうちのママが気を利かせて蘭にかぼちゃのクラフトコーナーを用意してくれ、そのママと蘭はクラフトを一緒にしながらいつの間にか仲良しになっていた。二人の会話が耳に入ってきた。


ママ:「蘭ちゃんは学校に仮装していく予定?」
蘭:「仮装はしないつもり。友達もみんなしないって言ってるし。今の学校はノリがいい友達がいないの。小学校(フレンチスクール)の時の友達はみんなすごくおもしろくて、ノリもよかったから、本当に楽しかった。でもみんな遠くに住んでるからなかなか会えないの。今の学校もみんな親切だけど、まだすっごく気の合う友達はいないの。」

そ、そ、そうだったの???

今まで友達作りにはまったく苦労したことがなさそうな蘭だったから、9月から始まったミドルスクールでももう仲良しがいるのだろうと勝手に思い込んでいた。そういえば特定の友達の名前、聞かないな。

いつも、こちらから聞いてもあまり学校の具体的な話はしないし、私もポーのことで精一杯で、蘭が学校で毎日どんな風に過ごしているか、正直わかっていなかったな。

そのママに話した言葉は、親じゃないから言える本音なんだろうな。そと思うと胸が痛かった。

パーティーからの帰りはそのことが気になってしかたなかった。蘭は今の学校で親友と呼べる友達が見つかるだろうか。どこまで手を差し伸べればいいだろうか。とか頭の中がぐるぐる。

で夜になってから、例のハロウィンパーティーへの招待があり、蘭のテンションもどんどん上がり始めた。うちにあるもので、小人の衣装を用意し、結局火曜日のハロウィン当日も仮装して学校に行ったのだった。学校に着くと、他にも仮装した子供達がたくさんいた。

中学校。。。どの親も言うけど、一番大変な3年間。でも、大変なのは子供たち本人。友達関係、親との関係、好きな人との関係、体の変化。いろんな悩みが一気に押し寄せてくる時期。

蘭が昨夜、他の子供達と一緒にトリックオアトリートを無邪気にしているのをみて、ちょっとだけホッとしたのだった。

2017年10月30日月曜日

さよなら、ご近所カフェ。

今日は久しぶりにKinelworth Coffeeに立ち寄った。うちから歩いて数分のところにあって、すごくこじんまりしたアットホームなカフェ。コーヒーも美味しいけど、一番のオススメはキッシュ。それからドーナツも美味しい。

オーナーのお姉さんはとても綺麗で気さくな人。行く度に、おっさん中年男性のお客が多いのに気が付くのだが、多分このお姉さんと話すのが楽しみで来ている人もいるのかも。今日行った時も、カウンターでお姉さんを独占している男性客がいた。

残念なことにこのカフェ、年内で閉めてしまうそうなのだ。理由はリースを更新する時に家賃が今の倍になるから。

家賃が倍って。大家はどんな人か知らないけど、性悪に違いない。スタバとか大手のカフェに対してならまだしも、個人経営のローカルのカフェにそれをしたら、出て行ってと言っているようなもの。

ポートランドは今、開発が進んで家賃が高騰している。うちのアパートも同じで、1年で約75ドル〜100ドルのペースで上がっている。新しい家やアパートがどんどん建って、街の雰囲気も変わってきている。全米で「最も住みやすい街」と呼ばれるポートランドに、ニューヨークやサンフランシスコのお金持ちが引っ越してきて、元々住んでいた人にとっては「住みにくい街」と化しつつあるのだ。

カフェのお姉さん、これからどうするんだろう。どこか別のところでカフェを続けるのかな。このお姉さんのファンの男性客は特に、残念がっているだろうなぁ。

2017年10月29日日曜日

もうすぐハロウィン

今日もポートランドは晴れ間が時々覗く過ごしやすい1日だった。ポーと蘭とDivision Streetまでランチを兼ねて散歩。二日後に迫るハロウィンの日も晴れの予報。よかった。一昨年のハロウィンはザーザー降りで、仮装をしている子供達がかわいそうだったのを覚えている。

ハロウィンの頃は色んな家がユニークな飾り付けをしているので散歩中も楽しめる。




去年はポーにとって初めてのハロウィンだったので張り切ってトトロの衣装を作ったが、今年はいい案が全然浮かばない。蘭も今年は仮装はしないと言っている。去年まであんなに大好きなイベントだったのに、中学生になった途端にこの変わりよう。なんだか寂しいなぁ。直前になって「やっぱり仮装する」って言わないかな。

散歩の途中でちょっとルート変更して、蘭が去年まで通っていたフレンチスクールのJ先生のおうちに立ち寄った。特に用事があったわけではないけど、元気かなと思って。残念ながらお留守のよう。せっかく来たから、メモを残すことに。適当な紙を持ち合わせていなくてレシートになってしまったけど、蘭が先生宛にメッセージを書いて、玄関前に置いた。



蘭が葉っぱを集め始めたので何をするのかと思ったら、メモの周りをデコレーション。こういう発想って自分にはないから、いいな〜って思ったのだった。

さて今年のハロウィンはどうなるのかな。

2017年10月28日土曜日

ヤンキーだらけの小学校?!

大阪府の高校で、生まれつき茶髪の女子高生が黒髪に染めることを強制されていたニュース。このナチスのような学校のニュースは瞬く間に世界中にも広まって、すっかり有名になってしまったようだ。夫のデビ男は今ヨーロッパをツアー中なのだが、BBCでそのニュースを聞いたらしく、「うちも茶髪だけど大丈夫か?」と電話してきた😅確かに、将来日本の学校に通う可能性もなくはないから、他人事ではない。

この高校の先生たちには是非ポートランドの公立学校を見学に来て欲しいものだ。なぜなら髪を染めた子供達がウヨウヨいるから。染めたと言っても黒とか茶色のレベルではない。赤、青、ピンク、黄色、緑、紫とにかくカラフル。

ヒップスターの街ポートランドは奇抜な格好をしたひとが街にいっぱいいる。毎日がハロウィンみたいな感じ。。。それは言い過ぎかもしれないけど、自由でユニークな自己表現が受け入れられている街だと思う。子供達もそれは同じで、髪を染めるのと、ピアスは小学校でも普通に許容されている。ちなみにタトゥーはまだ見たことがない。

では、その子達は非行少年少女またはその予備軍なのだろうか。それはまったく違う。蘭の友達の多くが髪も染めてピアスもしているが、みんな家庭環境もよく成績優秀、性格も素直でいい子達ばかりなのだ。

蘭自身は、今でこそ色が落ちてきたが、しばらく髪の一部を明るい緑色にしていた。初めて染めたのは小学4年生の時。

スーパーでクールエイドという粉状のジュースの素(水を入れたら甘い飲み物ができる着色料タップリの気持ち悪い代物)を買って、それを水で混ぜたものをお鍋で温め、それから髪の毛を浸して待つこと30分。



私も最初はこんな髪で学校に行っていいの?!と躊躇したけど、慣れっていうのは怖いもので、今ではなんとも思わなくなってしまった💦

さて、世界が注目するこの高校をめぐる裁判の判決はいかに。

2017年10月26日木曜日

赤ちゃんの服


今日は日本人の友人4人で集まったのだが、そのうちの一人Yちゃんが二人目を妊娠中なので、ポーの小さくなった服をもらってもらおうと数日前から箱に詰め始めた。

お下がりの服や、お祝いでもらった服。それぞれに思い出が詰まっていて、作業をしているうちにだんだん譲りたくなくなってしまった。

でももう着なくなった服をしまっておくようなスペースは我が家にはない。コンマリ方式で「今までありがとう」とお礼を言って、また次の赤ちゃんに役に立って貰えばよいのだ。

でも、でも、やっぱりなんだか寂しい。ポーの服を誰かに譲るのはこれが初めてではないし、今まで色んな人に譲ってもらったりプレゼントしてもらったりしたのだから、自分たちも誰かの役に立ちたいとも思っている。

なんで今回はこんなに執着心が強いんだろう。

Yちゃんに服を見せたら喜んで受け取ってくれた。Yちゃんの赤ちゃんが着てくれることでこの服たちにまた会えるのだから、これでよかったのだよね。

今までポーのために自分の赤ちゃんのお下がりを譲ってくれたママたちも、こんな気持ちだったのだろうか。

2017年10月24日火曜日

持ってけ泥棒か、不法投棄か。

先日のブログ記事に「コンマリ」のことに少し触れたが、アメリカでもコンマリさんの片付けの本はとても有名。最近、巷でSpark Joyという言葉をちらほら耳にするようになった。

Spark Joyとはさてなんのことでしょう。

そうです。「トキメキ」のことです。コンマリ方式でタンスの洋服を選別するとき、トキメキを感じないものは即おさらばする。そのトキメキは英語でSpark Joyと英訳してあります。スパークは火花のこと、ジョイは喜び。うまい訳し方だなぁと思う。

アメリカ人は、いらなくなったものをGoodwill Storeなどのセカンドハンドショップに寄付することが多いのだが、それをせずにただ家の前の歩道に「デン!」と置いて、誰かにもらってもらうというパターンもかなり多い。

下の写真なんかは「FREE」という張り紙までつけて、持ってけ泥棒!と気前が良いつもりなのかもしれないが、日本人の感覚からすれば、これはお金を払って回収してもらうレベルのものであり、これではまるで不法投棄だ。



でも、何にスパークジョイを感じるかは本当に十人十色。どんなガラクタでもだいたい早くてその日のうちか長くても数日後にはなくなっている。ただ、ポートランドは雨の日が多いので、数日間誰も持って行く人がいない場合は、そのガラクタが悲壮感漂う感じで雨に打たれているのも見かける。そこまでなってやっと粗大ごみのカテゴリーに入るのだろう。

ごく稀に、すごく状態の良い物が路上に出してあることもある。うちも実は、蘭の勉強机はアパートのゴミ置場の横に捨ててあったのを拾ってきたやつ😅これはまだ新しくてきれいだったので、すごくラッキーだった。日本だと小学校の入学祝いとかに勉強机を買ってあげるのことが多いと思うけど、うちは拾ってきた机か。全然文句を言わない蘭は、ほんとにいい子だなぁ。





2017年10月17日火曜日

ここが変だよポートランド#1

ここポートランドの魅力の一つは、街に色んなものが凝縮していること。ショッピング、ハイキング、釣り、遊園地、サッカー観戦、だいたいどんな趣味娯楽もこの街ではできてしまうのだ。

お金がかからない楽しみ方もある。例えばピクニック。ポートランドには市立の公園が至るところにある。ここサウスイースト地区にも、私達が住むアパートから徒歩30分内で行ける公園だけでも4つある。しかも一つ一つがでかい。遊具は充実しているし、とにかく木々がたくさん。犬も喜んで走り回っている。



それからだいたいの公園にテニスコートがあるのも嬉しい。ナイター設備もあり、こちらも無料で使える。

それからウォーキング。これもお金がかからないポートランドの楽しみ方の一つ。ポートランドにはウォーキングやジョギングを楽しむ人たちが多い。それから自転車の人も多い。ポートランドは一応自転車の街として知られていて、全米の他の市に比べてバイク専用レーンも圧倒的に多い。

私たち家族も買い物や公園に行くのはできる限り徒歩で行くようにしている。歩いていると、車だと見過ごすようなことを発見できる。ポートランドはやっぱり変わってるわ〜と思うこともたくさんある。

例えば、これ。


先日、近所のスーパーマーケット「トレーダージョーズ」に向かってたら、通りに無造作に置いてあったあったこれを発見。トイレアート?誰が喜ぶのだろう。

これからも、ポートランドで変なものを見かけたら写真に撮ることにしよう。

2017年10月15日日曜日

開かない瓶の蓋は輪ゴムで解決!

最近、生活に役立つ情報をユーチューブでよく仕入れている蘭(11歳)。この前はシャツを綺麗にたたむ道具のようなのをダンボール紙で作ってくれた。今日は特に「これは使える!」と思ったものがあったので紹介します。

バナナブレッドを焼こうとしていたのだけど、バニラエッセンスの瓶の蓋がどうしても開かずに困っていた。蘭はうちで一番の怪力の持ち主なので「お願い〜」と頼んだら、いとも簡単に開けたのでビックリ!やっぱり怪力だった。と思っていたら、実はこんな手を使っていたのでした。

蓋の部分を輪ゴムでぐるぐる巻いてから開ける。



おー!!!

では、もうちょっと手強いヤツを。いつも開けようとするたびに血管が切れそうになるこの蜂蜜の瓶の蓋。



これも同様に輪ゴムを付けたら、やっぱり開いた!

蘭ちゃんすごいねー。この輪ゴム技もユーチューブから仕入れたそうな。ぜひ、お試しあれ。

2017年10月14日土曜日

またブログを始めました。

今日でポーは1歳半!

一応特別な日だから、何かしたいな〜。

ということで、ブログを始めます。といってもこれが2個目のブログで、もう一つは社会問題にメスを入れた真剣ブログ、というのは嘘ですが、もっと各記事を長たらしく書いたブログ(www.hipstermamajapan.com)もあります。こちらは、もっと気楽に、思いついたことを書いていきたいと思っています。

宜しくお願いします!