いよいよ念願のビクトリアにやってきた。何度訪れても美しい街。夏が一番きれいらしいけど、クリスマスの時期もライトアップがあるので素敵。
前日、チャイナタウンのすぐそばにあるスワンズというホテルに着いた時はとても感動した。バンクーバーの殺風景なアパートから一転、ヨーロピアンスタイルの素敵なスイートルーム。柔らかい絨毯の部屋に小さな可愛らしいキッチンとリビング。リビングには心地よいソファと暖炉(実際は電気ヒーターだけど見かけは本物の暖炉のよう)、バスルームも素敵。2階にベッドルームが二つあって、私たち家族が一部屋、もう一部屋をクレアとミシェルが使った。サムは同じホテルに部屋がなかったので、そこから歩いて1、2分のところの別のホテルに部屋を予約したらしい。
ここに3晩泊まれるなんて嬉しいねー!と蘭と大盛り上がり。バンクーバーと順序が逆じゃなくて本当によかった。
ビクトリアでは何をしよう。デビ男のコンサートが一つ入っているが、それ以外の予定は何もなし。行動派のクレアはホテルのフロントでもらったガイドブックを吟味している。
「私、ホエールウォッチングがしたい!」
クレアが言った。「蘭、あなた私と一緒に来なさい、お金は私が出すから。」
蘭はちょっと困った顔をしている。去年の蘭なら「私も行きたーい!!!」と言ったと思うのだが、さすがお年頃のお姉さん。
「うーん、私はいい。」
デビ男はホエールウォッチングはしたことあるし、一人150ドルもするから無理と言うし、私は船が怖い。
「明日まで考えといて。」
とクレアは言った。
今日もあいにくの雨。クレアはその辺の散策と、クリスマスショッピングをすると言って一人で出かけた。ミシェルは体調を崩して、何も食べずに部屋で横になっていた。ハウスゲスト到着後ずっとホスト役で忙しいデビ男は仕事のメールがたまりまくっているようで、パソコンに向かいたいそう。ということで私と蘭とポーは、市バスに乗って冒険することにした。
ポーはバスが大好き。とにかくバスを見ると興奮して手を振る。目の前に停まれば乗ろうとする。ビクトリアのバスはどんな感じかな。
市役所にバス停があるというのでそこまで歩いて向かう。チャイナタウンの中を通り抜けると、その歴史が少し垣間見えた。1858年に金山が見つかったのを機に、ビクトリアにカリフォルニアと中国本土からの移民が急増したそうだ。アメリカと全く同じだが、カナダでも鉄道建設のために中国系移民たちは過酷な労働に携わったが、その後1885年に中国系移民排斥法が成立した。2014年のあるブリティッシュコロンビア群は正式に謝罪し、その謝罪文が彫られた石碑が、ビクトリア市役所のそばの広場にあった。
市役所のある大通りに出るとすぐにわかったのだが、ビクトリアには2階建て(double-decker bus)の市バスがある。もちろん普通の1階建てバスもあるが、特に目的地がない私たちは、普通のバスを幾つか見送って、敢えて2階建バスに乗った。
ビクトリアの街をバスの2階から見物。あいにくの雨だが、高い場所から街が見下ろせるのは気分がいい。観光用の赤い2階建バスに乗れば(一人50ドル)、市内の観光地をガイド付きで回れるのだが、我が家は市バスで😅最初ははしゃいでいたポーもしばらくすると眠くなってしまったので、バスを降りて、今度は道路の反対側から同じ路線のバスに乗った。ポーのお昼寝のためにホテルに戻ることにした。
ポーが寝た後は、今度は蘭と二人でSilk Roadという素敵なお茶屋さんに行った。すべてのお茶がオーガニックらしく、とにかく種類が豊富で迷ってしまう。幾つかお茶を試飲させてもらって、蘭が一番気に入ったのを買って帰ってホテルで飲むことにした。
あまり観光はできなかったけど、暖炉の前でリラックスしながら、美味しいお茶をいただく贅沢な時間。
さて、蘭はホエールウォッチングに明日行くんだろうか。
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