2017年12月26日火曜日

家族写真がない!

今年も年賀状作りの季節がやってきた。

毎年毎年、取りかかる時期が少しずつ遅くなってきている。アメリカ人は年賀状ではなくクリスマスカードを送るの普通で、段取りが良い人からはだいたい12月15日〜24日の間に届いて、25日以降に届く人も少数ながらいる。

デビ男はクリスマスカードやらには全く興味無しなので、これはもっぱら私の仕事。去年も取り掛かりが遅く、アメリカ在住の人向けへもクリスマスを過ぎてしまったし、今年は年も明けてしまうかもしれない。

日本に年賀状を送るには、過去の経験からだと12月20日までに出せば、運がよければ元旦か遅くても3日には届く。それより遅いと、かなりずれ込む。もう今年は絶対にお正月には間に合わないので、旧暦のお正月に目標設定を変えた。

昔はカードは手作りしていたが、ポーが生まれてからは、インターネットで注文している。数ある中から好きなデザインを選んで、自分が使いたい写真をアップロードして、3〜5日後くらいに注文したカードが自宅に届く仕組みだ。

今年も同様にするつもりだったのだが、去年と違ったのはまず家族写真がない。一枚もない。ポーの写真はやたら多い。蘭とポーの写真はまぁまぁある。蘭とポーと私またはデビ男も何枚かあった。でも4人一緒のがない。

その原因は明らかで、お年頃の蘭ちゃんのせいだ。蘭はここ1年で写真をすごく嫌がるようになった。カメラを向ければすぐに逃げるか、隠れるか、変顔をするか。だから、内緒で素早く撮らなければならない。

例えば先日、デビ男のお母さんからのクリスマスプレゼントで、オレゴンバレエシアターに家族で「くるみ割り人形」を鑑賞に行った。東海岸に住むデビ男のお母さんはいつも写真を楽しみにしてくれているので、その日ちょっとお洒落をした家族みんなで写真を撮ろうとしたのだが、唯一撮れた写真でも蘭が舌をべーっと出していた。それでも構わずメールで送ったら、やはり

Is there any picture that she's not sticking her tongue out?

との返事だった😰この日は私も年賀状用の家族写真が撮れる最後のチャンスだと思っていたので残念。

ということで今年4人が揃った写真はこの2枚だけ。



両方とも(このブログにも何度か登場した)ミシェルがカナダからの帰りにフェリーで撮った写真。典型的な年賀状向けの家族写真ではないが、自然でいいかもしれない。というかこれしかないのだから仕方ない。上の写真は、ラブラブ夫婦の写真ではなく、デビ男が船酔いで気分が悪くなっている場面なのだが、なんとなく色合いが他の写真とマッチしていたのでこちらに決定。

来年は早めにとりかかるぞー!!!


2017年12月25日月曜日

我が家のクリスマス

クリスマスが近づくと、周辺ではプレゼントの話題がよく持ち上がる。日本ではクリスマスプレゼントの対象は子供がメイン。アメリカもそれは同じなのだが、アメリカではクリスマスに親戚一同が集まることも多く、そうした場合大人子供関係なく皆にプレゼントに揃えるのが習慣のようだ。

アメリカ人のクリスマスショッピングは、日本人が旅行に行った時のお土産の感覚はよく似ているなと思う。アメリカ人と話していると、「クリスマスショッピングを後回しにしすぎて最後慌ててヤケクソのまとめ買いをした」とか、「男性には何を買っていいかさっぱりわからないからいつも頭を悩ます」とか、「プレゼントを買うのが苦痛だからもうクリスマスに仮病を使おうかな」、とかネガティブな話の方が多い気がする。アメリカ人も義務感からプレゼントを買うのだな。

プレゼントの種類は本当に色んな物があるのだけど、よくアメリカ人はプレゼントの中に「ギフトレシート」というのを入れて、その人がプレゼントがなんらかの理由で気に入らなかった場合(例えば、サイズが合わなかったり、もうすでに持っている物と同じ物をもらった場合など)に同じお店で別の物と交換できるからだ。

クリスマスの日にプレゼントをみんなで開ける時は「わーステキ❤️」と喜んでおいて、翌日にはその品物が買われたお店に行って他の物と交換してもらうって、なんかちょっと失礼なような気もするのだが、そこはアメリカ人は気にしないようだ。実際、私は何年か前にクリスマスにデビ男のおばさんからかわいいパジャマをもらったのだが、若干サイズが小さすぎた。でもギフトレシートがあったおかげで、そのお店に行って自分のサイズのと交換してもらった。当然、そのパジャマの値段がわかってしまうのだが、そこもアメリカ人は気にしないのだろう。


我が家においては、今年のクリスマスはどこにも行かなかったので、家族だけの静かなクリスマス。子供達に東海岸と日本のおじいちゃんおばあちゃん達からの前もってプレゼントが届いていたので、蘭はクリスマスが楽しみで仕方がないようだった。

去年のクリスマスから蘭は「サンタはいないって知ってるよ」と言い始めたので、クリスマスプレゼントは本人からリクエストを聞くことにした。今年はポラロイドカメラが欲しいそうだ。ポーはこちらからリクエストを予測して、幼児が押すごっこ遊び用のベビーカーにすることにした。

蘭は12月に入ってからずっと暇さえあれば自分の部屋にこもって何か作っているようだった。秘密のプレゼントだから絶対に見たらダメと、かぐや姫のように私たちを入室禁止にしていた。

去年(2016年)のクリスマスは、蘭のママのうちでクリスマスイブに一緒にクリスマスディナーを食べて、プレゼントはディナーの後で一緒に開けた。日本でもアメリカでも、プレゼントはクリスマス(25日)の朝開けるのが慣例だが、ヨーロッパではクリスマスイブの夜、ディナーの後に開けるのが普通らしい(ヨーロッパでもイギリスでは最近アメリカ風に25日の朝プレゼントを開封する家族が主流らしい。ハリウッド映画の影響だ。)。蘭のママはスイス生まれのフランス人なので、いつもクリスマスはイブがメインで育ったそうだ。



蘭がまだ5歳くらいの時に、このヨーロッパ風のクリスマスを蘭のママのうちで一緒にしたことがある。まずディナーの後、私が蘭に本を読んであげるとベッドに連れて行って、ベッドで本を読んでいると、玄関の方から

Ho! Ho! Ho!


といかにもサンタっぽい声が聞こえてきた。その瞬間、蘭のママが慌てた様子でベッドルームに

「今、サンタがプレゼントを置いて行ったよ!!!」と入ってきた。蘭が慌てて起きあがって玄関に向かうが、サンタはもう行ってしまっていた・・・。

とちょっとした茶番劇の後、プレゼントの開封が始まるのだ。子供達が寝ている間にサンタが来てくれる日本やアメリカの方が、親はちょっと楽というか、サンタの正体が明かされるリスクは少ないと思う。蘭が8歳の時はクリスマスは山口の実家にいたので、私たちが就寝した後、両親の協力で玄関のクリスマスツリーにプレゼントを置いてもらった。それでさえ、プレゼントを倉庫に隠したり、タイミングを両親と話し合ったりなかなかの工夫がいる出来事だったのに、ヨーロッパの親たちは、より細やかな戦略を練らなくてはいけないから大変だろう。

ポーはこれから少しずつクリスマスを理解するようになる。我が家はやっぱり日本式にしたいな。

ちなみに今年のクリスマスイブも、去年と同様に蘭のママのうちで穏やかに過ごした。ディナーの後、プレゼントを一つ一つ開けた。蘭からの秘密のプレゼントは手作りのクッションだった。とても特別だ。蘭もポーもそれぞれのプレゼントを気に入ったようで安心した。

来年も健康でよい一年になりますように。

2017年12月8日金曜日

青春!

12月に入り、蘭の学校の学期末が近づくに連れ、学校や習い事関連のイベントが色々とあった。目玉の一つは学校のダンスの発表会。

蘭の中学校は公立学校の中でもちょっと特殊でアートを専門にした学校。音楽、美術、文学にとりわけ力を入れている。学校が始まってすぐの課題は、自分のロッカーのデザインを考案することだった。新入生は自分のロッカーを自分のデザインしたものに塗り変えるのがこの学校の伝統なのだ。

そして体育は陸上や球技などはせずにダンスのみ。ジャズダンス、バレエ、タップダンスと色々とある。蘭は発表会ではタップダンスをした。

デビ男はこの日に限ってカリフォルニアで仕事が入っていたので、7時からのショーにポーと二人で見に行った。大勢の親やおじいちゃんおばあちゃんで客席はいっぱいだ。

私も個人的にこのショーをとても楽しみにしていた。いつも練習に励んでいる蘭の晴れ舞台(というほどではないと蘭は言っていたけど)だからというのもあるけど、このダンスの練習を通じて、蘭がこの学校が好きになっていくのを私も強く感じていたからだ。いつかの投稿「🎃トリックオアトリート👻卒業か?!」の中で書いたが、蘭は中学校という新しい土壌に馴染むのにちょっと時間がかかっているようだった。それが最近になって、何人かの特定の友達の話をよくするようになったし、学校に行くのが前より楽しみなようだった。

この学校は、いじめをしないこと、させないこと、マイノリティーの子供(有色人種の子、障害を持った子、性的マイノリティーの子)をサポートすることにとても力を入れていて、蘭はLGBTQ(性的マイノリティー)の問題にとりわけ関心を持っているようだ。

ダンスのクラスでは、練習が始まる時にみんなで円になって、心の中にある言葉を思い思いに叫ぶそう。蘭が言うには、ある日の練習では一人が「ゲイ!」と叫び、みんなが 一斉に歓声をあげ、それを気に「レズビアン!」「トランス!」と次々に性的マイノリティーの人たちのことを誰かが叫んでは皆で歓声をあげて「祝福」したそうだ。「Black Lives Matter!」(「黒人の命も大切だ」というスローガン)と叫んだ子もいたそう。そのクラスにいたマイノリティーの子は、さぞパワーをもらったことだろう。

「そんな話聞いたら涙が出そう。本当に素敵な学校だね。」と言うと

"I know!  I LOVE my school!!"

と答えた蘭。まさしく青春しているという感じで彼女の目はキラキラ輝いていた。

その蘭との会話があったから、発表会で踊る子供たちを見ると、感動せずにはいられなかった。黒人の子、アジア系の子、ラテン系の子、ダンスの振り付けを間違える子、ぽっちゃりした子、障害があってダンスのスピードに追いつけない子、ちょっと自信がなさそうな子、できればダンスなんてしたくないなぁと思ってそうな子、ステージの上のすべての子供たちに、観客席から割れんばかりの拍手喝采が送られた。


2017年11月29日水曜日

カナダ珍道中DAY5

いよいよ念願のビクトリアにやってきた。何度訪れても美しい街。夏が一番きれいらしいけど、クリスマスの時期もライトアップがあるので素敵。

前日、チャイナタウンのすぐそばにあるスワンズというホテルに着いた時はとても感動した。バンクーバーの殺風景なアパートから一転、ヨーロピアンスタイルの素敵なスイートルーム。柔らかい絨毯の部屋に小さな可愛らしいキッチンとリビング。リビングには心地よいソファと暖炉(実際は電気ヒーターだけど見かけは本物の暖炉のよう)、バスルームも素敵。2階にベッドルームが二つあって、私たち家族が一部屋、もう一部屋をクレアとミシェルが使った。サムは同じホテルに部屋がなかったので、そこから歩いて1、2分のところの別のホテルに部屋を予約したらしい。

ここに3晩泊まれるなんて嬉しいねー!と蘭と大盛り上がり。バンクーバーと順序が逆じゃなくて本当によかった。

ビクトリアでは何をしよう。デビ男のコンサートが一つ入っているが、それ以外の予定は何もなし。行動派のクレアはホテルのフロントでもらったガイドブックを吟味している。

「私、ホエールウォッチングがしたい!」

クレアが言った。「蘭、あなた私と一緒に来なさい、お金は私が出すから。」

蘭はちょっと困った顔をしている。去年の蘭なら「私も行きたーい!!!」と言ったと思うのだが、さすがお年頃のお姉さん。

「うーん、私はいい。」

デビ男はホエールウォッチングはしたことあるし、一人150ドルもするから無理と言うし、私は船が怖い。

「明日まで考えといて。」

とクレアは言った。

今日もあいにくの雨。クレアはその辺の散策と、クリスマスショッピングをすると言って一人で出かけた。ミシェルは体調を崩して、何も食べずに部屋で横になっていた。ハウスゲスト到着後ずっとホスト役で忙しいデビ男は仕事のメールがたまりまくっているようで、パソコンに向かいたいそう。ということで私と蘭とポーは、市バスに乗って冒険することにした。

ポーはバスが大好き。とにかくバスを見ると興奮して手を振る。目の前に停まれば乗ろうとする。ビクトリアのバスはどんな感じかな。

市役所にバス停があるというのでそこまで歩いて向かう。チャイナタウンの中を通り抜けると、その歴史が少し垣間見えた。1858年に金山が見つかったのを機に、ビクトリアにカリフォルニアと中国本土からの移民が急増したそうだ。アメリカと全く同じだが、カナダでも鉄道建設のために中国系移民たちは過酷な労働に携わったが、その後1885年に中国系移民排斥法が成立した。2014年のあるブリティッシュコロンビア群は正式に謝罪し、その謝罪文が彫られた石碑が、ビクトリア市役所のそばの広場にあった。


市役所のある大通りに出るとすぐにわかったのだが、ビクトリアには2階建て(double-decker bus)の市バスがある。もちろん普通の1階建てバスもあるが、特に目的地がない私たちは、普通のバスを幾つか見送って、敢えて2階建バスに乗った。
ビクトリアの街をバスの2階から見物。あいにくの雨だが、高い場所から街が見下ろせるのは気分がいい。観光用の赤い2階建バスに乗れば(一人50ドル)、市内の観光地をガイド付きで回れるのだが、我が家は市バスで😅最初ははしゃいでいたポーもしばらくすると眠くなってしまったので、バスを降りて、今度は道路の反対側から同じ路線のバスに乗った。ポーのお昼寝のためにホテルに戻ることにした。

ポーが寝た後は、今度は蘭と二人でSilk Roadという素敵なお茶屋さんに行った。すべてのお茶がオーガニックらしく、とにかく種類が豊富で迷ってしまう。幾つかお茶を試飲させてもらって、蘭が一番気に入ったのを買って帰ってホテルで飲むことにした。

あまり観光はできなかったけど、暖炉の前でリラックスしながら、美味しいお茶をいただく贅沢な時間。

さて、蘭はホエールウォッチングに明日行くんだろうか。



2017年11月28日火曜日

カナダ珍道中DAY4

朝起きると、昨日体調を崩していたクレアはすでに元気になっていた。ビクトリアへの出発までの予定を聞かれたので、例のショッピングモールへ戻ることを話したら、その蘭が買いたいと言っている私とお揃いのスウェットシャツを、ぜひ彼女からのクリスマスプレゼントにしたいと言う。蘭はこちらから何か買ってあげると言っても遠慮して何もいらないと言いそうだから、内緒で買いたいとのこと。確かにそれは当たっているかも。

今日もあいにくの雨。チェックアウトの時間は11時。先に荷物をまとめて3人でまたモールへ向かった。

ほぼ開店同時に行ったのもあってモールが閑散としている。Forever 21のお店に入ると、蘭は一目散に消えていった。今日は彼女の気合がちょっと違う。昨日何も買わなかったのがよっぽど消化不良だったのだろう。蘭は例のスウェットシャツの場所を知らないので、私はそそくさとクレアをその陳列棚に連れて行った。やはり黄色が一枚残っていて、Mサイズだった。

広げてみるとやっぱり蘭には大き過ぎるのが一目瞭然だった。クレアは「大きいだろうけど、蘭がこのデザインが好きなんだからこれを買うわ。もしあの子が着ないといったらあなたが着ればいいんだし。」と言ってレジに向かった。クレアはパッと決断してパッと行動する人だ。

念のためレジの人にSサイズがないか聞いてみた。コンビューターで在庫を検索してもらうと、Sサイズが一枚残っているはずだという。この広い店内のどこかに紛れてしまっているらしい。

この店員さんはとても親切で、お客も少ないのもあってかずいぶん熱心に探してくれた。私も一緒に探したが、どうしても見つからない。

クレアはもう諦めようと言ってレジで支払いを済ませた。ちょっとぶかぶかだけど、蘭が気に入ってくれるといいねと二人で話しながら店内をうろうろしていた時、あれ???

あのスウェットシャツ!

私が昨日買ったのと全く同じグレーのスウェットシャツを、マネキンが着ているではないか!

「すみません!」

そばにいたお店の人に声をかけて、サイズを確認してもらった。

「Sサイズです。」

クレアと私は目を合わせた。やったー!!!蘭も元々グレーの方が欲しそうだったから、完璧だ。

と、二人で騒いでいるとひょっこり、蘭が現れた。

「どうしたの?」

そこで、私たちはもう秘密にすることもないかなと一部始終を説明した。すると蘭が

「黄色のSサイズが見つからなかったのには訳があるよ。ほら。」

なんと蘭が黄色のSサイズのスウェットを手にしていた。なーんだ、ないはずだ。お店の人も

「これで謎が解けた。」

と言って笑った。

蘭はお店に入ってすぐにそれが見つかったので試着したが、色が微妙で買うかどうか迷っていたそう。

グレーのSサイズが見つかって、蘭も嬉しそうだが、クレアにそれを買わせるのには躊躇しているようだった。

「もうお金を払ったから、ダメと言っても遅いよ。」

そうクレアが言うと「ありがとう」と言って蘭がクレアにハグした。クレアもすごく嬉しそうだった。

黄色のMサイズとグレーのSサイズを交換してもらって一件落着!蘭は他にも、見るだけでお腹が冷えそうな裾がかなり短いシャツを2枚ほど自分のお小遣いで買った。学校のダンスクラスで着るそうだ。今日は収穫ありだったので本人も満足げ。

さて、今回の旅行の一番楽しみにしているビクトリアにいざ出発だ!



2017年11月27日月曜日

カナダ珍道中DAY3

バンクーバーに到着した前夜から泊まったのは、ホテルというよりは2ベッドルームのアパート。私たち家族と、クレア、ミシェルが同じユニット、サムは自分自身の部屋を予約した。

ナビで目的地に着いた時にとてもモダンで新しい建物があったので、一瞬そこに泊まるのかと思って、蘭と一緒に「わぁ!」と喜んだら、私たちが泊まるのはそのすぐ隣のかなり古〜い建物で「がくっ」。部屋の中は最近補修したのだろう、床や壁は綺麗だった。キッチンもあるので、もし料理をしたければできる。ここに泊まるのはふた晩の予定だ。

この日の朝はあいにくひどい雨。みんなで雨の中を歩いて出かけて、カフェで簡単な朝食を取った。宿泊先にはキッチンがあるし、外食が続いているので、何か食材を買おうという話になったが、スーパーマーケットのようなものは全く見当たらない。

カフェの人に聞くとスーパーマーケットが近くにあるというので向かった。入ってみると、そこはショッピングモールだった。ショッピングモールの中にスーパーマーケットが入っているようだ。そのショッピングモールがやたらデカく、とりあえずポートランドでは見たことのないメガサイズでびっくりした。

やっとモール内のスーパーマーケットにたどり着くと、そのマーケットも相当デカい。デビ男は、私たちが買い物をしている間、ポーとエスカレーターに乗って遊んでいることにした。ポーの中で今、エスカレーターに乗るのがブームなのだ。ミシェルもそのお店に入る気になれないようで、その辺に座って彼女の「宿題」である英語での作詞をするという。

ということで、クレアとサムと蘭と私でお店に入ったのだが、とにかく一旦はぐれたらもう2度と会えないくらいにデカい。クレアがそれぞれ買い物して入り口のところで会おうと提案した。

蘭と色々と見て回ったが、お店のデカさだけでなく、商品一つ一つのサイズもアメリカ顔負けの物が多いことに気がついた。例えばマーガリンはティッシュペーパーの箱くらいの容器で売られている。業務用の人が買うのだろうか。牛乳もそれはそれは種類がたくさんあり、乳製品セクションに牛乳があるというよりは、牛乳セクション、チーズセクション、ヨーグルトセクションと分けられていた。

まさかカナダでアメリカンサイズを凌ぐスーパーマーケットに出会うとは思わなかった。その一方で野菜や果物はあまり新鮮ではなく、オーガニックのセクションはほぼ皆無だった。

結局雰囲気に圧倒されただけで買いたいなぁと思うものが見つからず、私と蘭は入り口へ戻った。サムもそのうちやってきて、「オーガニックのチョコレートがなくて残念」と言っている。彼が住むコペンハーゲンではオーガニックのものが普通に揃うそうだ。ポートランドもそうだ。バンクーバーもポートランドと似ていると思っていたのでちょっと意外だった。

クレアがなかなか戻ってこない。デビ男もミシェルもクレアを見ていないという。デビ男はクレアははぐれても一人で行動できる人だから心配いらないというので、それ以上は待たないことにした。その後しばらくしてからデビ男にクレアからメールが届いた。体調が悪くなってホテルに戻ったそうだ。デンマークにここまでのサイズのショッピングモールはないだろうから、体調が悪くなるのも納得できる。サムも一刻も早く屋外へ脱出したそうで、一人で雨の中を散策しに行った。

アメリカ住まいの私たち家族はこの毒々しく光るショッピングモールへの免疫力が強いのか、もうちょっと長く滞在できそうだ😅

というのも今日は蘭が観光ではなくショッピングをしたいと言ったので、デビ男のコンサートの時間まではここで買い物をすることにしたのだ。

モール内をうろうろしたが、アメリカでも見かけるお店が多い。人出もすごく多く、モール内を一周するだけでも1時間はかかってしまった。そのうちお腹が空いたので、ランチ。蘭はForever 21というお店が見たいという。ポートランドにも数件ある、若者向けのショップだ。もうすぐ12歳の蘭、もう子供服のお店は卒業ってことか。しかも自分のお小遣いで服を買いたいというので、蘭が持っていたUSドルと、デビ男が持っていたカナダドルとを交換。

ミシェルはランチ後ホテルに戻っていき、デビ男と私は蘭が店内を見ている間、交代でポーと遊んでいた。ちょうどお店の前にエスカーレーターがあったのでそこを登っては降り、登っては降り。30往復くらいはしたのではないだろうか。

1時間経っても、まだ蘭は出てこない。そのうち、デビ男がコンーサート会場に行く時間が近づいてきたので、私は店内に蘭を探しに行った。

店内もかなり広くしかも1階と2階がある。試着室に行くと蘭がいた。何着か試着しているようだ。お店の外で待っているから買ったらすぐ出てくるように伝えた後、私はお店を出ようとした。そのとき、とってもかわいいスウェットシャツに目が行った。いつもの私なら買い物にすっごく時間がかかり、お店で2時間吟味したのに結局何も買わず家族から失笑されることもあるのだが、今日は違った。このスウェットシャツにビビッときた。お店の人に聞いたらこの色はサイズはLサイズ一枚しか残っていないという。黄色だとMがあると言われたが、グレーの方がよかったのでお買い上げ!日頃、頑張っている自分にご褒美😁

とにかく決めるのが早かった自分に驚いた。迷う時間がないときの方が決断力が増してよいのかも。

やっと蘭がお店から出てきた。

あれ?手ぶら???もしかして何も買わなかったの?!

「欲しいものがなかった。」

マジかー!!!いつもの私と同じパターンだ。デビ男もちょっと呆れ顔。私に「誰の影響だろう?」とニヤニヤしながら耳打ちした 。

ホテルに帰ってから例のスウェットシャツを着てみると、Lなのに全然普通にぴったり😅蘭も試しに着てみたが、当然ぶっかぶか。

「私もこういうのが欲しかったなぁ。」

と蘭がぶつぶつ言っている。

「じゃ、明日また行ってみる?グレーはもうないけど黄色だったらMサイズがあるとお店の人が言っていたよ。」

蘭は黄色でもいいというから、翌日また例のド派手ショッピングモールに戻ることになった。お年頃の蘭ちゃんのためだ、仕方ない。

小柄の蘭にはMサイズでも大き過ぎるだろうなぁ・・・と少し気になりながらその夜は眠りについたのだった。





2017年11月26日日曜日

カナダ珍道中DAY2

今日はいよいよカナダはバンクーバーへ出発だ。

カナダ国境越えは私たち家族にとってはまさしく難関。デビ男は過去に反戦デモで歌ったことによる逮捕歴で移民局から目をつけられている。いつも他の人がスムーズにカナダ入りするのを横目に、私たちは車を移動させられ、降ろされて、別室で待たされる。その間車の中を隈なく物色される。

エベレットのホテルを出発する時間になった。また最初から荷物をバンに詰めなければならない。デビ男はこういうのにすごく慣れているので、彼に全部任せていたのだが、ふと、バンのトランクの底から紐が顔を出しているのに私は気がついた。

「何これ?」

興味本位で引っ張ってみた。

"Oh, my god!!!"

なんと、バンのトランクのそのまた下に大きなスペースが隠れていたのだ。

みんな大歓声!クレアは"You are a hero!!!"といって熱烈なハグとキスをし、ミシェルは私をひょいと抱えてその場をくるくるくるとすごい勢いで回転し始めた。相変わらずすごい飛んでいる。おかげで私は目が回った。

昨日よりもバンがだいぶスッキリした。少なくとも前が見えるようになった。

ルンルンで出発と思いきや、今度はくるくるミシェルのご機嫌が悪い。ポートランドからずっと運転席後ろの席に座っていたクレアが、ミシェルに助手席を譲るように言ったらしい。

ミシェルは助手席に座って綺麗な写真を撮ったり、デビ男からたくさん話を聞いたり、携帯を充電したりしたかったのだ。ミシェルが当然のごとく助手席に今朝も引き続き座ろうとしたのでクレアが「あんた代わりなさいよ」と言った模様。

すねてしまったミシェルは「助手席の方が脚が伸ばせると思っただろうけど実はこっちの方が足元が広いですよーだ。へへーんだ!」

とやはり小学4年生風に言った😅

実は出発前にクレアが私に言ったことがある。

「ミシェルはもういい大人だけど、あの子は何のルールもなく育ってきた。だから一緒にいてよくわかるの。周りの人の立場を考えない。あの子は面白い子で大好きだけど、もっと人生のガイダンスが必要。私は母親じゃないんだからそんなのは余計なお世話なのかもしれないけど。」

と。日頃から親しくしているクレアとミシェル。親しいからこそ、クレアにとってはミシェルの自由気ままな行動が時に目に余るらしく、機会があればそれを正してあげたいと思っているらしい。

確かに、まだ一緒にいて数日だけど、ご飯を作ったり片付けたりを手伝うのを見たことがない。我が家は赤ちゃんがいるのでなかなか予定通りに行動できないのだが、それにもちょっとフラストレーションが溜まっているように見えた。

だから、今回、助手席を譲るようにクレアが言ったのも、クレアが本当に助手席に乗りたかったというよりは、ミシェルに他の人のことも考えることを気づかせたかったからなのかもしれない。

ミシェルはふてくされて黙っているので、その横に座っているサムは後ろにいる私に話しかけてきた。

「さっきユーチューブで、ファミコンにこだわり続ける人の動画を見ていたんだ。」

と彼は語り始めた。その動画の人は最新のゲームが嫌いで、ファミコンがとにかく好きで好きでたまらないそうだ。サムもその人にとても共感できて、あの、ゲーム内のキャラクターの動きがすごーーーーーーくゆっくりな感じがたまらないらしい。ゲームだけでなく、映画も、DVDではその前にある他の映画の紹介も全部飛ばしてすぐに本編が見れるけど、昔のビデオテープはいつ本編が始まるかわからないから、飛ばさずにずっとそれを見る、その「間」がよかったと。今はすべてが便利すぎて、ちょっとでもパソコンが時間がかかるとすぐにイラっとする。

サム、オタクっぽーい。でも、初めて会った翌日にこんなことを語ってくれるところはかわいいと思った。

いよいよ国境に近づいてきた。ドキドキする。たくさんブースがあるが、どのオフィサーも顔つきが厳しい。

私たちの車が並んだブースには気むづかしい顔をした若い女性オフィサー。パスポートを全員分渡すと、私たちがどういう関係か聞いてきた。緊張した面持ちのデビ男は

「えーっと、妻に初めて会ったのは約10年前にテキサス州で・・・」と答え始めた。

すると、オフィサーがちょっと待って、と遮った。「詳しい馴れ初めまではいらないですよ。」とチャーミングな笑顔で言ったので、私たちもみんな同時に笑った。家族、スカンジナビアからの友達で旅行していること。コンサートが二つあることを伝えたら

「オッケー。楽しんできてください。」

とすんなりカナダ入りを認められた。WOW!!!絶対止められると思っていたのであまりのあっさりさに拍子抜け。でもよかったー。